一畳ブログ
空知椎音の妄想を書きなぐる場所です。
801的・同人的要素が強いので、注意してください。
この世のあらゆるものとはまったく無関係な唯の妄想です。
苦手な方はゴーバックプリーズ。
画面からは801mm離れて見やがって下さい。**一部に18歳以上の大きなお友達用の閲覧物があります。18歳未満のお友達は見てはいけません**
SUSHI★剣士! ep.1(山鮫パラレル)
第1話です★
あまりにもあんまりなので、ごめんなさい^^^
【Japanese SUSHI bar TAKESUSHI】
木製の屋台に紺色の暖簾がかかっている。白く染め抜かれた文字はアルファベットですし屋だということを示していた。
ニューヨークの繁華街から一本路地へ入った場所に小さな屋台がひっそりと止まっている。
中から聞こえるのは流暢な英語だった。
小さな屋台の暖簾の奥に人の背中が見える。
風に揺れてのレンガ動くたび、外国の――西洋人の客と、談笑して笑う黒髪の青年の姿が見えた。
**SUSHI★剣士! ep.1**
「えっ、山本高校辞めちゃうの?」
目の前に座る栗色の髪の少年が驚いた顔をした。
ちょうど昼時の教室は喧騒にあふれている。
一番後ろの窓際の机を数個あわせた場所に3人の少年がいた。
「まーな。やっぱ怪我した肩じゃ野球続けんのは難しい見たいなのなー」
はは、っと乾いた笑いを黒髪の少年――山本すれば、目の前の茶髪の沢田は残念そうに目を伏せた。
「折角レギュラーだったんでしょ?」
「そーだけど、やっぱ怪我してまで続けらんねーよ」
「で、お前どーすんだ、これから学校やめて」
その横で銀髪の獄寺がこれまた苦虫を噛み潰したような顔をして見つめている。
いつもは話せば喧嘩、でかければ喧嘩、顔を合わせても、隣どおしで座っても喧嘩・・・といった喧嘩ばかりの仲だったのに、今日はやけにおとなしい。
気に入らないことがあれば怒鳴り散らすのに、と不思議に思ったが、これは彼なりの寂しいといった表情の表し方なんだろう、と山本は心の中で思うようにして、突っかかってこない獄寺に微笑んだ。
「うーん、あんま考えてねーけど、うち寿司屋だからさ、オヤジの跡継ごうと思ってる」
「そっかー、寂しくなるね、獄寺クン」
「・・・・・・・そうですね、不本意ですが」
「ははっ、そんな寂しい顔すんなって!どうせ並盛が実家なんだからすぐ会えるっての!」
しょんぼりと意気消沈する獄寺と沢田の方をバシン、と叩いて、山本はあっけらかんとした笑顔を見せた。
折角中学も高校も同じクラスでずっと過ごしてきたのに、自分だけ中退、という形は寂しいものもあったし、悔しいものもあったけれど、同じ町内に住んでいるのだから会う機会だってある。
死ななければ、生きていればまた友達としてやっていける。
と
複雑に物事を考える暇なんて無かった。
中退してからは、すぐに実家の竹寿司で見習いの修行を始めた。
父は職人気質の江戸っ子で、こだわりがありうるさい人だっが腕は一級品だった。
皿洗いから始まって、魚のした処理、握り方を覚える頃にはもう、同級の沢田と獄寺は大学へと進学するところだった。
ちょうどその頃、父からの許しも出て山本も独立することが決まった。
金がなかったので店舗は構えることができなかったが、もともとチャレンジ精神が旺盛だった山本は、屋台で寿司を握り歩くという方法で、全国の港で寿司を握った。
そして、気づいたら太平洋を超えて、アメリカへと渡っていたのだ。
「ホント、遠いとこまできちまったなあ」
最後の客はどっぷりとたるのような体の白人だった。
最近よく火曜常連客で「魚は脂が少なくて健康的だ」といって、脂ののった大トロを20貫ほど頼んでいった。
初めのころは閑古鳥が鳴いているようだった屋台も、日本人のビジネスマンや日系人からうわさが始まり「日本よりも本場のすしが食べられる店」と隠れた評判にもなるほどだった。今では人種国籍問わず客がより、多いときでは表通りにまで列ができるほどの賑わいを見せている。
「でも、親父の味は世界でも通用するってことは嬉しいのなー」
ビルに囲まれた星を見上げる。
太平洋をわたってアメリカに行くと父親に告げたときに今まで一回もみせたことのなかった涙を見てしまい、ぎゅうと胸が締め付けられた。
ダメだ、といわずに、涙を流しながらも「武、お前も男になったんだなあ」と背中を叩いて、父の家宝ともいえる柳歯庖丁をもらったときのことをありありと覚えいる。
霧の箱にしまわれた包丁と、アメリカに行くのだからとわざわざ新しく設えてくれた暖簾を渡されて家の門を出たときも、こんな寒い冬の星空がきらめく日のことだった。
がたがたと舗装が粗い道路の上を自分の力だけで屋台を引いていく。
繁華街から外れた、古いアパートが立ち並ぶ一角に山本の下宿はあった。
とにかく広いガレージがあって、と選んだ場所は茶色のレンガ造りの年季の入った石造りの外観をしていた。
内装は新しくした、家具も備え付けてあると通された部屋には古い木製の初夏と机、かび臭いマットの鉄の柵のベッドが無雑作に置かれていた。
それでもお湯もガスも電気も問題なく装備されていたし、暖房も何より広いガレージが魅力的で、すぐに入居を決めた。
はじめはまるで頓珍漢だった英語にも段々慣れ、3回目の年越しを迎えようという頃になれば、アメリカ人の早い英語にも何の問題もなく言葉が返せる状態になった。
今年に入って、自分に愛に来た獄寺と沢田が酷く驚いた顔をしているのが忘れられない。それもそうだ、中学高校と英語で追試を免れたことなどなくって沢田と共に獄寺に宿題や追試などの面倒を見てもらっていたのだから。
「よし、と」
ガレージの奥に屋台を止めて、思いシャッターを下ろす。
ぎしぎしと音を立てながら降りてきたそれに大きな南京錠をかけた。
吐く息は白くなり指先は凍ったように冷たい。
早く部屋に入ってストーブをつけなければ、と玄関へと小走りに向かうと、その玄関の横のごみ置き場に、銀色の髪をした人間が倒れているのが見えた。
腰までかかっているだろう髪の毛は月明かりに反射してきらきらと光った。
繁華街も近いからきっと酒に酔った女だろうかと思いそっと黒いレザージャケットにつつまれた方を叩く。
「お姉さん、こんなトコで寝てると風邪引くぞー」
「Shut up! il costume!!」
「・・・・英語じゃねえの・・・?」
つづいて聞こえてきた言葉は女性にしては低い声と英語ではない別の言語。
きょとん、とした表情でじんぱつの相手を見つめる山本に、肩を掴まれた相手はふるふると体を振るわせていく。
「んー?英語以外は日本語しかわかんねえし・・・・風邪引くのまずいから、俺の部屋、来るか?」
できるだけゆっくり丁寧な日本語で言葉をつむぐ。
冬に入ったばかりとは言えど明け方は酷く寒い。このまま頬って置いて明日の麻等死体になっていられては困るのだ。
困る、というよりかは酷く寝覚めが悪い。
「Rumoroooooso!・・・・うるせえぞおおお゛ぉい!」
「・・・わっ、起きた・・・・なんだ英語しゃべれるのな」
低い声で唸る相手をよそに安心したように山本は笑う。女性だと思っていた姿は声から察するに男性であろう。
ぎろり、と睨み付けてくる鋭い瞳から一般――堅気の職業でないことが窺い知れる。
だが、N.Yという土地柄さまざまな職業のものと触れ合ってきた。日本にいた頃も、ショバ代だみかじめだあなんだで柄の悪い相手ともめたこともあった。
普通の人間だったらおびえて腰を抜かすほどのものであっても、「生きる」ために逃げることができなかった山本は「慣れ」とともにおびえるという感情を忘れてしまっていた。
「う゛お゛ぉおぉい!・・・・貴様、何者だ・・・」
「うーん、通りすがりの寿司職人」
「寿司?」
「えっと、ジャパニーズ、トラディッショナルフード」
「そんなことは知っている」
警戒する相手にニコニコと笑顔を向ければ、逆にその雰囲気に気おされて相手がジリ、と後ろに下がった。
笑顔でいればいるほど、にらんだときのギャップが激しくなるのも経験した。だからいつもニコニコ毒気のない姿でいようと心がけていた。
逆に、対面している男のように尖ったものならば、毒気のない笑顔のほうが強烈な毒になる。
「うーん、そうだなー・・・・俺んちここの二階なんだけど、もういい加減寒いし、そのことは上がってゆっくり話さない?」
風邪引くぜ?
と黒い革で包まれた腕を掴んで相手を引き上げると、ぽかんとしたままの表情の相手の腕をとって、重い木のドアをくぐった。
>>>ep.2
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性別:
女性
誕生日:
1900/04/14
職業:
事務員
趣味:
妄想
自己紹介:
空知椎音です。
日記という名の萌がたり・妄想垂れ流し、アニメリアタイ実況、マンガ感想などはだいたいツイッターで垂れ流しています。
こちらは完全に小説置き場になっていますので、日常日記はほぼありません。
支部にも同時にUPしています。
(10932のみ支部限定)
現在視聴中(ツイッターリアタイ実況)のものは匿名、単車魔法使いです。
アニメ見れてないなあ・・・
お気軽にお声かけください!
リンクは女性向け同人サイト様に限りリンクフリーです。
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