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Narbe(APHギルッツ)

うわああ、最低なタイトルですね。
最低なのはわたしなのでごめんなさい、死んできますね^q^


とりあえず仕事用のPCの壁紙をAPH のすうじく2Pにしたらルッツの傷をペロペロしたくなったから
カッとなって・・・


ほら、傷跡って敏感になるじゃないですか。
あんな大きな傷なんだからそこぺろぺろしたら、ねえ?

って




脳内の兄さんが言ってた





続きで本文





**Narbe**




 
我が弟は自身の自慢であり、守るべき存在である。

プロイセンは出会ってから今までの弟の写真の詰まったアルバムを閉じた。
自身の腰辺りまでしかなかった身長も今では目線ふたつほど、弟の方が高い。

ふとプロイセンはすこし離れたところにたつ最愛の弟・ドイツに視線を向けた。

(よくまあここまで)
育ったものだと感心するようにじっとその鍛えられた体を眺める。
広い肩幅、しなやかかつ強靭な筋肉。
彫刻のように整った美しい肢体はドイツの他はいないだろうとプロイセンは思う。
育て上げた者として兄としての贔屓目を抜いてでもドイツの体は美しかった。

「流石俺様が育てたことはあるぜ」

最後には自賛の言葉を加えうっとりと目を細め酔った用な表情を見せる。

「兄さん…俺は風呂に行くからな。いつまでもそうぼぉっとしてもらっては」
「だーいじょうぶだって。飲んだもんは片付けとくからよ!」

兄の熱い視線に気づいたのかドイツは上半身だけで振り返ると眉間に深いシワを寄せてプロイセンを見やった。
弟のお小言など日常茶飯事であるからと、あいたビール瓶をつまみ上げたプロイセンは苦言を提すようなドイツの言葉も軽く受け流す。

「ならいいが…」

それでも心配なのか浮かない様子のドイツの口からは不安そうな声ばかり漏れて、心配すんなと極めて明るく返されたプロイセンの返事に渋々、着ていた服を脱ぎ出して風呂の準備を始め出した。
黒いタンクトップを捲りあげれば大理石のように艶やかな白いはだが浮かび上がる。

(ヴェストの肌はいつ見てもつるつるだぜー。流石俺様が………)

ビールを煽るプロイセンの双眸はドイツの肌に向けられている。
艶やかで滑らかな白磁の肌に。

しかし、その瞳はある一点で静止した。
肋骨の下、左の脇腹の上に貼り付いたまま。

「ヴ…ヴェスト!その傷どうした?」

飲みかけのビールを放り投げて弟の元に駆け寄る。
ガタンと床に瓶が落ちたのだろう鈍い音が深夜の居間に広がった。

「な、なんだ!突然ッ」

危ないじゃないかと、腰を目掛けて飛び付いた兄を制する様にドイツはプロイセンの白銀の頭に手をやり引きはなそうともがく。
ドイツの腰に絡み付いたプロイセンの腕は弟の様に太いわけではないと言うのに、引き離すことは不可能に近かった。

「だぁーかぁーらぁ、この傷はいつ、どこでつけた!俺様の日記にはお前が怪我したという報告は書いてないぞ!」
「兄さん…」

ため息混じりに腰にへばりついて離さない兄を呼ぶが、呼ばれた本人は燃え盛る焔のような真っ赤な瞳を鋭く光らせドイツを睨み付けている。
こんなときのプロイセンには勝てない、とドイツは思う。

まだ幼い頃からドイツが怪我をすればどんな些細な擦り傷だとしても後が残らないように手当てしてくれた。
それはドイツの外見が少年から青年へと変わっても続いた。

『いい加減兄離れなさい!』
と遠縁にあたるというオーストリアなどはぽこぽこと怒りを露にしたが、枢軸として交流を深める日本やイタリアなどは良い兄を持ったなどとドイツだけではなくプロイセンがいる前でも言うのだから、兄弟ということに甘えたその行為がずるずると今の今まで続いてしまっているのだった。

「これは…兄さんがいないときに怪我をして…傷も浅いから平気だと…報告を怠ってしまった」
「俺がいない場合の救急措置ならいいが、次からは報告するんだ…いいか?」

ヴェスト、と腹を抱き込んだ膝立ちの体勢でそんなことを言われても威厳などない。
まっすぐに向けられている瞳は真剣そのものだったがドイツを捕らえた手のひらは柔らかく、かつ引き締まった筋肉の稜線をなぞり始める。


「………Ja」
「よろしい」

ふざけないでくれ、と言う言葉は飲み込んでただひとつ肯定の言葉をドイツは兄に向ければ、白い八重歯を覗かせて赤い瞳を細めて笑うプロイセンが傷跡に唇を落とした。

「ひっ……ぅんっ」

少しかさついたプロイセンの唇が音をたてて吸い付けば、ドイツは堪らなく息を吸い込むような短い悲鳴を上げた。
傷口の新しい皮膚は敏感だというから驚きの声くらいとドイツ自身言い聞かせるように心で念じるが、不意にこぼれた音は意外にも高音で他意もないはずなのに恥ずかしさばかりが込み上げてきた。

「なんだよヴェスト、俺様に触られるのがそんなイイかぁ?」
「そんな、ことはッ…な、いっ」

ニヤニヤと口許を緩めて笑う兄に激しく頭を振って違うと答えるも、悪い笑みを浮かべたプロイセンの指先はかりかりとその傷口を引っ掻いてくる。
指が傷口をなぞる度に電流が肌や脊髄を通って脳髄までかけ上がる。
ぞくぞくとした刺激が何度も体を駆け巡り、体を支える膝を痙攣すらさせていた。

「にぃ…さッ…もっ」
「だぁーめぇだ」

指でなぞるだけでは飽きたらず薄く色付いた傷口に熱い舌を這わす。
膝立ちになった兄の赤い瞳が視線だけで上に向いて恥ずかしそうに揺らめく青いドイツの瞳とかち合った。

「に、さん!はなして、くれっ!」
「いやだぜ」
「ひぅっ・・・」

薄く開いた口元から赤い舌と尖った犬歯がチラチラと覗く。
ナイフで切られ痕になった傷口は新しく生まれた皮膚だけがわずかに盛り上がっている。
その場所を下から舐め上げ、そして、時折唇を寄せて吸い付く。
普段誰も触れることのない場所だからこそ、刺激には敏感でプロイセンが触れるたびに腹筋ごと小刻みに痙攣していた。

「にぃさ、ん・・・」

腰に巻き付く兄のうでに手を伸ばす。
がっしり拘束されているわけでもないのに力の抜けたドイツの腕力では引き離すことはできそうにない。
「どうした」とばかりにいたずらっぽい赤い瞳を向ける兄に次の言葉を投げかけようとした瞬間、また強くその肌を吸い取られた。
震える足腰をどうにか抑えることしかドイツにはできそうになかった。

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1900/04/14
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空知椎音です。
日記という名の萌がたり・妄想垂れ流し、アニメリアタイ実況、マンガ感想などはだいたいツイッターで垂れ流しています。
こちらは完全に小説置き場になっていますので、日常日記はほぼありません。

支部にも同時にUPしています。
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現在視聴中(ツイッターリアタイ実況)のものは匿名、単車魔法使いです。
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