一畳ブログ
空知椎音の妄想を書きなぐる場所です。
801的・同人的要素が強いので、注意してください。
この世のあらゆるものとはまったく無関係な唯の妄想です。
苦手な方はゴーバックプリーズ。
画面からは801mm離れて見やがって下さい。**一部に18歳以上の大きなお友達用の閲覧物があります。18歳未満のお友達は見てはいけません**
紋付袴のお姫様(夏神)
神崎くんかわいいよね!
夏目の方が身長高いとかかわいいよね!
何あいつマジで天使だぜ!
神崎くんぺろぺろ
恥ずかしいタイトルだな!オレキモ!!
つか、
夏神とか誰得。
続きで本文
**紋付袴のお姫様**
「神崎くん」
神崎一家の広大な日本家屋の片隅の20畳はあると思わしき広い部屋。
金髪に染めた髪、複数開いたピアスの数々からは想像できない仕立ての良い紋付き袴姿の神崎が和洋折衷猫脚作りのソファに寝そべっていた。
「あ゛?」
「皺ついちゃうし、胸元はだけてるよ」
椅子に臥せながら背もたれごと振り向けば、いつもの感情が読み取れない笑顔の張り付いた夏目が皺ひとつ無い真っ黒のスーツで神崎の後ろに立っていた。
「まだまだ顔合わせまで何時間あんだよ。お前も脱げば?」
「“若”がいる前で脱げないよ」
へらりと力無い笑いを見せた夏目に神崎はぎらりと鋭い視線を送った。
「やめろ」
「しかたないじゃない。ここには神崎とか腐るほどいるんだからさ。乳母兄弟としてはね」
「やめろ、夏目」
神崎も夏目もやくざの家系に生まれた。神崎は組長の、夏目は組員の息子として生まれ兄弟同然に育てられた。
学校では神崎一派と呼ばれ集う人間も増えたがもとは側仕えも兼ねていた夏目と二人だけの仲間だった。
「ごめんごめん、神崎くんがそんなかっこうしてるからつい、ね」
ふふふと不良、基やくざの関係者とは思えない柔らかな笑顔を浮かべて夏目は揺ったりとした歩みで神崎の横へと移動すると片膝をたててソファに寝そべる相手を覗きこんだ。
「制服以外の正装とかなかなか見れないから、ちょっと興奮してるのかも」
「ムッツリめ」
「そんな格好してるからしょうがないじゃない」
優男の面を張り付けたまま夏目は神崎の着物の合わせ目に手を伸ばす。
襦袢、着物と襟を正していけば組長の息子としての威厳やオーラが滲み出てくる。
(やっぱりトップのキャラなんだよね)
神崎を立たせて袴の折り目を直す夏目はそっと見上げて普段の仏頂面を仰ぎ見た。
その視線に気づいたのか不審げに視線を返す神崎に何でもないよ、と小さく返事をすればまた視線を夏目から外す。
(かしずかせてるのが、一番似合うんだよね)
喧嘩も頭も夏目の方が神崎より上だった。
自分がその気になれば神崎を倒し石矢魔東邦神姫と双璧をはれるような力を持っていることぐらい夏目にはわかっていた。
それに目の前の紋付きを着こなすこの男かて薄々気づいていることだって。
「何考えてんだよ」
袴を直してなおひざまつく夏目についに神崎の不機嫌な声がかけられる。
さみしがりやで我が儘な主人に夏目は立ち上がって恭しくその手をとった。
「もちろん神崎くんのことだよ」
「はぁ?」
眉間に更に深いシワを入れて夏目を睨み付ける。背筋が凍る暴力的な視線は神崎一派の城山でさえ凍りつく。
氷点下のブリザードのような瞳に凍りつかないのは他の東邦神姫の面々と、夏目をとルーキー男鹿あたりだけだった。
「やっぱり神崎くんは頭の資質があるよ」
「へっ?何言ってんだ」
「七光りとかいうやつもいるけどさ、だってほらこうやって」
悪態をつく神崎を無視して夏目は握った手を恭しく額まで持ち上げると腰を折り深く例をする。
日に当たらなく白い肌、殴りすぎて皮膚が変形した甲。慈しむように両手で掴むと、夏目は唇をそっとその甲に恭しくくちづけた。
「おまえっ」
甲へのくちづけでさえ顔を赤くさせて照れてしまう神崎に夏目はまた楽しそうに口に弧を画かせる。
握られた手のひらを振りほどいて指先が白くなるほど拳を握りしめたまま硬直してしまう。
「こうやって誓いのキスの一つや二つくらいたてたくなるんだよね」
「、っかってにしろ!」
ふいとそっぽを向いてしまう神崎にまた夏目は楽しそうに満面の笑みを浮かべる。
ぎゅうと握り締められた拳を、大切そうに包む手のひらを見てしまったら、もう。
(可愛いとしか思えないよ、神崎くん)
夏目の方が身長高いとかかわいいよね!
何あいつマジで天使だぜ!
神崎くんぺろぺろ
恥ずかしいタイトルだな!オレキモ!!
つか、
夏神とか誰得。
続きで本文
**紋付袴のお姫様**
神崎一家の広大な日本家屋の片隅の20畳はあると思わしき広い部屋。
金髪に染めた髪、複数開いたピアスの数々からは想像できない仕立ての良い紋付き袴姿の神崎が和洋折衷猫脚作りのソファに寝そべっていた。
「あ゛?」
「皺ついちゃうし、胸元はだけてるよ」
椅子に臥せながら背もたれごと振り向けば、いつもの感情が読み取れない笑顔の張り付いた夏目が皺ひとつ無い真っ黒のスーツで神崎の後ろに立っていた。
「まだまだ顔合わせまで何時間あんだよ。お前も脱げば?」
「“若”がいる前で脱げないよ」
へらりと力無い笑いを見せた夏目に神崎はぎらりと鋭い視線を送った。
「やめろ」
「しかたないじゃない。ここには神崎とか腐るほどいるんだからさ。乳母兄弟としてはね」
「やめろ、夏目」
神崎も夏目もやくざの家系に生まれた。神崎は組長の、夏目は組員の息子として生まれ兄弟同然に育てられた。
学校では神崎一派と呼ばれ集う人間も増えたがもとは側仕えも兼ねていた夏目と二人だけの仲間だった。
「ごめんごめん、神崎くんがそんなかっこうしてるからつい、ね」
ふふふと不良、基やくざの関係者とは思えない柔らかな笑顔を浮かべて夏目は揺ったりとした歩みで神崎の横へと移動すると片膝をたててソファに寝そべる相手を覗きこんだ。
「制服以外の正装とかなかなか見れないから、ちょっと興奮してるのかも」
「ムッツリめ」
「そんな格好してるからしょうがないじゃない」
優男の面を張り付けたまま夏目は神崎の着物の合わせ目に手を伸ばす。
襦袢、着物と襟を正していけば組長の息子としての威厳やオーラが滲み出てくる。
(やっぱりトップのキャラなんだよね)
神崎を立たせて袴の折り目を直す夏目はそっと見上げて普段の仏頂面を仰ぎ見た。
その視線に気づいたのか不審げに視線を返す神崎に何でもないよ、と小さく返事をすればまた視線を夏目から外す。
(かしずかせてるのが、一番似合うんだよね)
喧嘩も頭も夏目の方が神崎より上だった。
自分がその気になれば神崎を倒し石矢魔東邦神姫と双璧をはれるような力を持っていることぐらい夏目にはわかっていた。
それに目の前の紋付きを着こなすこの男かて薄々気づいていることだって。
「何考えてんだよ」
袴を直してなおひざまつく夏目についに神崎の不機嫌な声がかけられる。
さみしがりやで我が儘な主人に夏目は立ち上がって恭しくその手をとった。
「もちろん神崎くんのことだよ」
「はぁ?」
眉間に更に深いシワを入れて夏目を睨み付ける。背筋が凍る暴力的な視線は神崎一派の城山でさえ凍りつく。
氷点下のブリザードのような瞳に凍りつかないのは他の東邦神姫の面々と、夏目をとルーキー男鹿あたりだけだった。
「やっぱり神崎くんは頭の資質があるよ」
「へっ?何言ってんだ」
「七光りとかいうやつもいるけどさ、だってほらこうやって」
悪態をつく神崎を無視して夏目は握った手を恭しく額まで持ち上げると腰を折り深く例をする。
日に当たらなく白い肌、殴りすぎて皮膚が変形した甲。慈しむように両手で掴むと、夏目は唇をそっとその甲に恭しくくちづけた。
「おまえっ」
甲へのくちづけでさえ顔を赤くさせて照れてしまう神崎に夏目はまた楽しそうに口に弧を画かせる。
握られた手のひらを振りほどいて指先が白くなるほど拳を握りしめたまま硬直してしまう。
「こうやって誓いのキスの一つや二つくらいたてたくなるんだよね」
「、っかってにしろ!」
ふいとそっぽを向いてしまう神崎にまた夏目は楽しそうに満面の笑みを浮かべる。
ぎゅうと握り締められた拳を、大切そうに包む手のひらを見てしまったら、もう。
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プロフィール
HN:
そらちしいね
年齢:
124
性別:
女性
誕生日:
1900/04/14
職業:
事務員
趣味:
妄想
自己紹介:
空知椎音です。
日記という名の萌がたり・妄想垂れ流し、アニメリアタイ実況、マンガ感想などはだいたいツイッターで垂れ流しています。
こちらは完全に小説置き場になっていますので、日常日記はほぼありません。
支部にも同時にUPしています。
(10932のみ支部限定)
現在視聴中(ツイッターリアタイ実況)のものは匿名、単車魔法使いです。
アニメ見れてないなあ・・・
お気軽にお声かけください!
リンクは女性向け同人サイト様に限りリンクフリーです。
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