一畳ブログ
空知椎音の妄想を書きなぐる場所です。
801的・同人的要素が強いので、注意してください。
この世のあらゆるものとはまったく無関係な唯の妄想です。
苦手な方はゴーバックプリーズ。
画面からは801mm離れて見やがって下さい。**一部に18歳以上の大きなお友達用の閲覧物があります。18歳未満のお友達は見てはいけません**
Vanilla Kiss(兄金:FreeDL)
こんばんわ!
最近は涼しくなってチャリ日和ですね!
ということで、2万打御礼フリリク第二弾!
です!!
兄がメンソールとか普通のタバコじゃなくって、フレーバーモノ吸ってたらかわいいよね!
っていう妄想から発展しました!
FreeDLなのでご自由にコピペでお持ち帰り下さいませ!
**Vanilla Kiss**
どこからともなく香る甘いバニラの香りに金城は首をかしげた。
通り沿いには洋菓子屋もケーキを出しそうなカフェもない。
広がるのは稲穂をつけ始め頭を垂れ出した稲のはえた田んぼばかり。
くんくんと鼻をならして匂いを辿ってみても出所はわからない。
「金城どうしたんだ?」
タバコをくわえて歩く寒咲が不思議そうに少し背の高い金城をのぞきこんだ。
「何か甘いにおいしませんか?」
バニラみたいな、と聞き返せば、となりの男が楽しそうに笑いながら「わかる?」と問い返した。
寒咲は自転車屋の店員であるはずだ。
ケーキ屋でバイトをし始めたのだろうかと思うと、羽織っていたシャツの胸ポケットからひとつタバコの箱を取り出した。
「コレ、」
取り出されたクリームの箱には細い線のデザインでバニラフレーバーと英語で記載されていた。
「タバコですか?」
「そうそう。最近はまっててさあ。イチゴとかチョコレートとかあるんだぜ」
「菓子みたいですね」
寒咲からパッケージを渡された金城は珍しいものを見るように箱の隅々まで眺めている。
長く伸びた灰を携帯灰皿に落とすと寒咲はまたひとつタバコを吸い上げて。
「気になるならちょっと吸ってみるか?」
視線ひとつ上の金城の近くへと半分まだ残ったタバコを差し出す。
寒咲の口元から吐き出された白い煙は一筋の線となってゆらゆらと空へと昇ってゆく。
「えぇと……あと三年後にいただきます」
「三年後じゃ飽きてるよ」
右手を壁のように立てタバコを遮る。
遠回しな断りの言葉は寒咲には伝わらないようで「間接キスがやなら新しいの出そうか?」と的はずれな返事ばかり返ってきた。
「寒咲さん……オレまだ未成年ですよ」
「えっ!あ……そっか、二個下だもんな。ごめんごめん」
ひどく申し訳なさそうに金城が言葉を紡ぐ。
寒咲は本当に解っていなかったようであんぐりと口をあけて金城を見やった。
高卒社会人二年目の寒咲の二個下の金城は高校三年生。
いくら一口といっても未成年は喫煙禁止であるのだから。
「金城って大人びてるからつい」
ぽりぽりとタバコを持っていない方の手で後頭部を掻く。
申し訳なさそうに眉をハの字にさせて寒咲は苦笑いを浮かべた。
「自分はまだまだ子供ですよ」
「俺にはしっかりしすぎて見えっけど」
少し照れたように鼻の頭を赤くさせて金城は視線を反らす。
誉めなれてないせいか反応が年頃の少女のようにうぶだった。
「あ、じゃあキスしてみる?」
「き……キスですか?」
唐突に提案された言葉に金城は声を裏返らせて反応する。
何度も交わしたはずの口付けのはずなのに初めてしたときとまるで変わらない反応が愛しかった。
「そうそう。タバコの味だったら俺の口に残ってるしさ。金城にもわかりやすいだろ?」
すうっと体を寄せられる。身長差のせいで寒咲が見上げ、金城が僅かに屈む形になった。
「ちゅーしていい?」
バニラの香りがさらに強くなる。
ちいさくひとつ頷けば寒咲の油に少し汚れた指が金城の顎を捉えた。
近づいてくる寒咲の唇を待ち構えるようにぎゅっと結ばれた唇と瞑られた双眸にゆっくりと顔を近づける。
はじめは唇を合わせるだけ。
次は緊張で強張った唇にゆっくりと舌を這わせて。
手順をおってゆっくりとでも確実にその接吻を深いものにしていく。
角度を変えて互いの舌を絡ませる頃になれば緊張でかたかった吐息も柔らかく甘くなっていった。
「………どうだった?」
長い口付けから解放されてどこか恍惚とした表情を浮かべる金城に寒咲は問いかけた。
バニラ味のタバコのキスは甘かった?
「……ふ、普通に寒咲さんの、味、でした」
唇と真っ赤になった頬を隠すように手で顔を覆った金城は弱々しい声をさらに途切れ途切れに呟くことが精一杯だった。
「そっか~。俺には充分甘かったぜ?」
金城、と俯いて動けない後輩の耳元に寒咲は呟いた。
そしてまた新しいタバコをくわえてゆっくりとそのバニラの香りの煙を吸い込んだ。
最近は涼しくなってチャリ日和ですね!
ということで、2万打御礼フリリク第二弾!
です!!
兄がメンソールとか普通のタバコじゃなくって、フレーバーモノ吸ってたらかわいいよね!
っていう妄想から発展しました!
FreeDLなのでご自由にコピペでお持ち帰り下さいませ!
**Vanilla Kiss**
どこからともなく香る甘いバニラの香りに金城は首をかしげた。
通り沿いには洋菓子屋もケーキを出しそうなカフェもない。
広がるのは稲穂をつけ始め頭を垂れ出した稲のはえた田んぼばかり。
くんくんと鼻をならして匂いを辿ってみても出所はわからない。
「金城どうしたんだ?」
タバコをくわえて歩く寒咲が不思議そうに少し背の高い金城をのぞきこんだ。
「何か甘いにおいしませんか?」
バニラみたいな、と聞き返せば、となりの男が楽しそうに笑いながら「わかる?」と問い返した。
寒咲は自転車屋の店員であるはずだ。
ケーキ屋でバイトをし始めたのだろうかと思うと、羽織っていたシャツの胸ポケットからひとつタバコの箱を取り出した。
「コレ、」
取り出されたクリームの箱には細い線のデザインでバニラフレーバーと英語で記載されていた。
「タバコですか?」
「そうそう。最近はまっててさあ。イチゴとかチョコレートとかあるんだぜ」
「菓子みたいですね」
寒咲からパッケージを渡された金城は珍しいものを見るように箱の隅々まで眺めている。
長く伸びた灰を携帯灰皿に落とすと寒咲はまたひとつタバコを吸い上げて。
「気になるならちょっと吸ってみるか?」
視線ひとつ上の金城の近くへと半分まだ残ったタバコを差し出す。
寒咲の口元から吐き出された白い煙は一筋の線となってゆらゆらと空へと昇ってゆく。
「えぇと……あと三年後にいただきます」
「三年後じゃ飽きてるよ」
右手を壁のように立てタバコを遮る。
遠回しな断りの言葉は寒咲には伝わらないようで「間接キスがやなら新しいの出そうか?」と的はずれな返事ばかり返ってきた。
「寒咲さん……オレまだ未成年ですよ」
「えっ!あ……そっか、二個下だもんな。ごめんごめん」
ひどく申し訳なさそうに金城が言葉を紡ぐ。
寒咲は本当に解っていなかったようであんぐりと口をあけて金城を見やった。
高卒社会人二年目の寒咲の二個下の金城は高校三年生。
いくら一口といっても未成年は喫煙禁止であるのだから。
「金城って大人びてるからつい」
ぽりぽりとタバコを持っていない方の手で後頭部を掻く。
申し訳なさそうに眉をハの字にさせて寒咲は苦笑いを浮かべた。
「自分はまだまだ子供ですよ」
「俺にはしっかりしすぎて見えっけど」
少し照れたように鼻の頭を赤くさせて金城は視線を反らす。
誉めなれてないせいか反応が年頃の少女のようにうぶだった。
「あ、じゃあキスしてみる?」
「き……キスですか?」
唐突に提案された言葉に金城は声を裏返らせて反応する。
何度も交わしたはずの口付けのはずなのに初めてしたときとまるで変わらない反応が愛しかった。
「そうそう。タバコの味だったら俺の口に残ってるしさ。金城にもわかりやすいだろ?」
すうっと体を寄せられる。身長差のせいで寒咲が見上げ、金城が僅かに屈む形になった。
「ちゅーしていい?」
バニラの香りがさらに強くなる。
ちいさくひとつ頷けば寒咲の油に少し汚れた指が金城の顎を捉えた。
近づいてくる寒咲の唇を待ち構えるようにぎゅっと結ばれた唇と瞑られた双眸にゆっくりと顔を近づける。
はじめは唇を合わせるだけ。
次は緊張で強張った唇にゆっくりと舌を這わせて。
手順をおってゆっくりとでも確実にその接吻を深いものにしていく。
角度を変えて互いの舌を絡ませる頃になれば緊張でかたかった吐息も柔らかく甘くなっていった。
「………どうだった?」
長い口付けから解放されてどこか恍惚とした表情を浮かべる金城に寒咲は問いかけた。
バニラ味のタバコのキスは甘かった?
「……ふ、普通に寒咲さんの、味、でした」
唇と真っ赤になった頬を隠すように手で顔を覆った金城は弱々しい声をさらに途切れ途切れに呟くことが精一杯だった。
「そっか~。俺には充分甘かったぜ?」
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そしてまた新しいタバコをくわえてゆっくりとそのバニラの香りの煙を吸い込んだ。
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プロフィール
HN:
そらちしいね
年齢:
124
性別:
女性
誕生日:
1900/04/14
職業:
事務員
趣味:
妄想
自己紹介:
空知椎音です。
日記という名の萌がたり・妄想垂れ流し、アニメリアタイ実況、マンガ感想などはだいたいツイッターで垂れ流しています。
こちらは完全に小説置き場になっていますので、日常日記はほぼありません。
支部にも同時にUPしています。
(10932のみ支部限定)
現在視聴中(ツイッターリアタイ実況)のものは匿名、単車魔法使いです。
アニメ見れてないなあ・・・
お気軽にお声かけください!
リンクは女性向け同人サイト様に限りリンクフリーです。
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