一畳ブログ
空知椎音の妄想を書きなぐる場所です。
801的・同人的要素が強いので、注意してください。
この世のあらゆるものとはまったく無関係な唯の妄想です。
苦手な方はゴーバックプリーズ。
画面からは801mm離れて見やがって下さい。**一部に18歳以上の大きなお友達用の閲覧物があります。18歳未満のお友達は見てはいけません**
あせをながして(宗清)
こんばんわ。
清正が愛しくてどうしようもありません。
取り敢えず、何度模擬演武の九州征伐を清正でプレイしたことか///
うぎゃは、かわいいよ清正。
というわけでかわいい清正を泣かせてみました。
清正、なかない子だと思うの。
人前で。
隠れて、誰もいないトコでグズグズ泣いてそうな気がする。小さい頃から。
でも、三成と正則に見つかって、おねねさまにだっこされて、あやされてると思うの
あー
マジ清正天使!
てなわけで
続きで本文
**あせをながして**
誰もいない昼下がりの縁側に腰をおろして立てた膝の間に額を付ける。
城へ戻り、側仕えの者たちをうまく撒いて清正は漸くひとりになった。
顔が見えないようにと背中を丸めてうつむけば、高まる感情のせいで今まで我慢していた涙が溢れ出してきた。
「う、、、ぐっ・・・・・・」
いくらひとりで居るからとはいえ大声で泣くわけにはいかない。
声を聞いて誰かが様子を見に来られたらこまる。
恥ずかしい。
情けない。
みっともない。
昔からそうだった。
まだ10にも見たない頃から清正は納屋やら厠やらの誰もいない場所でなくことが多かった。
結局同じ子飼いの少年たちに見つかって、母代わりのねねが隠れて泣いていた清正を抱き上げて、母屋に戻る羽目になったのだが。
『虎之助、もっと素直に泣いていいんだよ』
『お、おどごがなぐなんで、はずかじい』
涙と鼻水が混じり合った顔を丁寧に拭われても泣いてないと強がっていた。
泣いているなんて恥ずかしかった。
まだまだガキだななんて笑われたくなくて。
涙は我慢した。
泣くなら誰もいないところでひとりで泣いた。
結局そんなことをしていたら、ひとりにならないと泣けなくなって、ひとりになるとひどく涙もろくなってしまった。
(・・・・・・女々しい)
止めようと思ってもどこから湧いてくるのだろう。
大粒の涙が瞳から溢れて止まらない。
額を押し付けた膝は、涙のせいでじんわりと濡れていた。
「うぐぅ、・・・・・・・ぐす」
「清正?どうしたんだ?」
清正の顔を濡らす涙は、時がたっても枯れることはなかった。
ぎしり、ぎしりと縁側を誰かが歩く音がする。
使用人たちには人払いをさせているはずで、奥の清正の脂質には誰も近づかないようにさせていたはずだった。
「くるなって、言われながったか・・・」
「うーん、何か言ってた気もするが、最終的な判断は俺が下したよ」
「取り込み中だ、帰れ」
低く柔らかな声がだんだんと近づいてくるのが、うずくまる清正にもわかった。
せっかく人払いをして使用人にも誰も通すなと言いつけておいたのにそれすらも無視して近づいてくる男なんて一人しかいない。
「宗茂帰れ」
清正がくぐもった声で名前を呼ぶが宗茂は無視して丸まった清正の背中の真後ろに腰をおろした。
「いやだ」
「がえれ」
「俺の好きにさせてもらおう」
清正の背中に宗茂のおおきな背が当たる。
暖かい日差しとはいえ、風の当たる場所でうずくまっていた体は冷えていて、触れた場所から宗茂の熱がじわりじわりと清正に浸透していった。
「馬鹿」
「そうだな」
鼻をすすって罵りの言葉を向ければ、楽しそうに宗茂が言葉を返した。
「泣いているのか?」
「ないでない。汗だ」
「汗か」
背中の宗茂が笑っているのか、触れた背中が小刻みに揺れている。
「うるざい」
とまた清正は濁点の混じった涙声でつぶやくしかない。
「目からも汗を流すなんてお前は大変だな」
「だからおまえにかまってやるひまはない」
「そうか、じゃあ、お前が充分に汗を書き終えるまで待っていよう」
「馬鹿」
何度目かの罵りの言葉を放ったあとは、宗茂も清正も無言だった。
時折、うずくまる清正から鼻を啜る音や、嗚咽をこらえるような音が聞こえたが、宗茂は何も言わなかった。
背中合わせに触れた肌がひどく熱かった。
とくり、とくりと布を挟んでいるのに宗茂の鼓動の音が清正の体の中に反響いてひどくここちが良かった。
幼い頃抱きしめられたねねの胸に顔をうずめたときに聞こえてきた鼓動のようにその音は涙を流し弱っていた清正の心を落ち着かせていく。
(きもちいい)
体全体が暖かくなって、尖っていた神経が丸くなっていくのが判る。
だんだんと涙も収まりどうしてこんなに泣いていたのかさえ分からなくなるほどだった。
「清正」
「なんだ」
「汗は止まったのか」
「ああ」
まだ鼻声は治らなかったが、先程よりは幾分かマシになった自分の声に清正は漸く顔を上げた。
長い間かうつむいていたせいで、キラキラと刺さる日光がとても眩しく感じて目を細めた。
「では、茶と菓子をもらってこようか。汗を書いたあとは十分な水分と甘味の摂取が必要だろう」
「そうだな、確か棚にまんじゅうがあったはずだから」
涙でまぶたは腫れているだろう。
鼻水で顔は汚れているだろう。
膝に当てていた額は赤くなっているに違いない。
それでも、今までずっとそばにいてくれあ宗茂の顔がみたくて顔も拭うのも忘れて清正は振り返った。
「ひどい顔だな」
「うるさい馬鹿」
「ほら」
宗茂が胸元から手ぬぐいを取り出して清正に投げつける。
紫地に白い花が抜かれた小洒落た手ぬぐいがはらりと落ちて清正の手に収まった。
「そんな顔では歌詞もまずくなるだろう。さっさと井戸で汗をぬぐってくるんだな」
「わかったよ、馬鹿」
恥ずかしくて付いた嘘に最後まで付き合ってくれる馬鹿な年下の男に、満面の笑顔を向ける。
涙でカピカピになった目尻が痛くて、またちょっと涙が出た。
清正が愛しくてどうしようもありません。
取り敢えず、何度模擬演武の九州征伐を清正でプレイしたことか///
うぎゃは、かわいいよ清正。
というわけでかわいい清正を泣かせてみました。
清正、なかない子だと思うの。
人前で。
隠れて、誰もいないトコでグズグズ泣いてそうな気がする。小さい頃から。
でも、三成と正則に見つかって、おねねさまにだっこされて、あやされてると思うの
あー
マジ清正天使!
てなわけで
続きで本文
**あせをながして**
誰もいない昼下がりの縁側に腰をおろして立てた膝の間に額を付ける。
城へ戻り、側仕えの者たちをうまく撒いて清正は漸くひとりになった。
顔が見えないようにと背中を丸めてうつむけば、高まる感情のせいで今まで我慢していた涙が溢れ出してきた。
「う、、、ぐっ・・・・・・」
いくらひとりで居るからとはいえ大声で泣くわけにはいかない。
声を聞いて誰かが様子を見に来られたらこまる。
恥ずかしい。
情けない。
みっともない。
昔からそうだった。
まだ10にも見たない頃から清正は納屋やら厠やらの誰もいない場所でなくことが多かった。
結局同じ子飼いの少年たちに見つかって、母代わりのねねが隠れて泣いていた清正を抱き上げて、母屋に戻る羽目になったのだが。
『虎之助、もっと素直に泣いていいんだよ』
『お、おどごがなぐなんで、はずかじい』
涙と鼻水が混じり合った顔を丁寧に拭われても泣いてないと強がっていた。
泣いているなんて恥ずかしかった。
まだまだガキだななんて笑われたくなくて。
涙は我慢した。
泣くなら誰もいないところでひとりで泣いた。
結局そんなことをしていたら、ひとりにならないと泣けなくなって、ひとりになるとひどく涙もろくなってしまった。
(・・・・・・女々しい)
止めようと思ってもどこから湧いてくるのだろう。
大粒の涙が瞳から溢れて止まらない。
額を押し付けた膝は、涙のせいでじんわりと濡れていた。
「うぐぅ、・・・・・・・ぐす」
「清正?どうしたんだ?」
清正の顔を濡らす涙は、時がたっても枯れることはなかった。
ぎしり、ぎしりと縁側を誰かが歩く音がする。
使用人たちには人払いをさせているはずで、奥の清正の脂質には誰も近づかないようにさせていたはずだった。
「くるなって、言われながったか・・・」
「うーん、何か言ってた気もするが、最終的な判断は俺が下したよ」
「取り込み中だ、帰れ」
低く柔らかな声がだんだんと近づいてくるのが、うずくまる清正にもわかった。
せっかく人払いをして使用人にも誰も通すなと言いつけておいたのにそれすらも無視して近づいてくる男なんて一人しかいない。
「宗茂帰れ」
清正がくぐもった声で名前を呼ぶが宗茂は無視して丸まった清正の背中の真後ろに腰をおろした。
「いやだ」
「がえれ」
「俺の好きにさせてもらおう」
清正の背中に宗茂のおおきな背が当たる。
暖かい日差しとはいえ、風の当たる場所でうずくまっていた体は冷えていて、触れた場所から宗茂の熱がじわりじわりと清正に浸透していった。
「馬鹿」
「そうだな」
鼻をすすって罵りの言葉を向ければ、楽しそうに宗茂が言葉を返した。
「泣いているのか?」
「ないでない。汗だ」
「汗か」
背中の宗茂が笑っているのか、触れた背中が小刻みに揺れている。
「うるざい」
とまた清正は濁点の混じった涙声でつぶやくしかない。
「目からも汗を流すなんてお前は大変だな」
「だからおまえにかまってやるひまはない」
「そうか、じゃあ、お前が充分に汗を書き終えるまで待っていよう」
「馬鹿」
何度目かの罵りの言葉を放ったあとは、宗茂も清正も無言だった。
時折、うずくまる清正から鼻を啜る音や、嗚咽をこらえるような音が聞こえたが、宗茂は何も言わなかった。
背中合わせに触れた肌がひどく熱かった。
とくり、とくりと布を挟んでいるのに宗茂の鼓動の音が清正の体の中に反響いてひどくここちが良かった。
幼い頃抱きしめられたねねの胸に顔をうずめたときに聞こえてきた鼓動のようにその音は涙を流し弱っていた清正の心を落ち着かせていく。
(きもちいい)
体全体が暖かくなって、尖っていた神経が丸くなっていくのが判る。
だんだんと涙も収まりどうしてこんなに泣いていたのかさえ分からなくなるほどだった。
「清正」
「なんだ」
「汗は止まったのか」
「ああ」
まだ鼻声は治らなかったが、先程よりは幾分かマシになった自分の声に清正は漸く顔を上げた。
長い間かうつむいていたせいで、キラキラと刺さる日光がとても眩しく感じて目を細めた。
「では、茶と菓子をもらってこようか。汗を書いたあとは十分な水分と甘味の摂取が必要だろう」
「そうだな、確か棚にまんじゅうがあったはずだから」
涙でまぶたは腫れているだろう。
鼻水で顔は汚れているだろう。
膝に当てていた額は赤くなっているに違いない。
それでも、今までずっとそばにいてくれあ宗茂の顔がみたくて顔も拭うのも忘れて清正は振り返った。
「ひどい顔だな」
「うるさい馬鹿」
「ほら」
宗茂が胸元から手ぬぐいを取り出して清正に投げつける。
紫地に白い花が抜かれた小洒落た手ぬぐいがはらりと落ちて清正の手に収まった。
「そんな顔では歌詞もまずくなるだろう。さっさと井戸で汗をぬぐってくるんだな」
「わかったよ、馬鹿」
恥ずかしくて付いた嘘に最後まで付き合ってくれる馬鹿な年下の男に、満面の笑顔を向ける。
涙でカピカピになった目尻が痛くて、またちょっと涙が出た。
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プロフィール
HN:
そらちしいね
年齢:
124
性別:
女性
誕生日:
1900/04/14
職業:
事務員
趣味:
妄想
自己紹介:
空知椎音です。
日記という名の萌がたり・妄想垂れ流し、アニメリアタイ実況、マンガ感想などはだいたいツイッターで垂れ流しています。
こちらは完全に小説置き場になっていますので、日常日記はほぼありません。
支部にも同時にUPしています。
(10932のみ支部限定)
現在視聴中(ツイッターリアタイ実況)のものは匿名、単車魔法使いです。
アニメ見れてないなあ・・・
お気軽にお声かけください!
リンクは女性向け同人サイト様に限りリンクフリーです。
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