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レギンス男子の憂鬱(宗清)

お盆にレギンスばっかはいてたら、日焼け止め塗ってんのにレギンス焼けするわ、
お腹は蒸れて汗疹できるわ最悪でした。

きっと、清正も、レギンスやけしてるし、
なーつはこーかんがーかーゆくなるー
でデリケ●エムズですよね。

というくだらない妄想から生み出されました。

たぶん、
清正は、
レギンス蒸れて汗疹→バレて恥ずかしいのは嫌だ→脱がない→更に悪化
という悪循環をたどると思います。

汗疹をペロペロして治療してあげるよおおお!
清正ちゅっちゅ♪





宗茂がマジで最低な変態です




続きで本文




**レギンス男子の憂鬱**



 
じりじりと燃え盛る太陽が庭を焼く。
立秋も過ぎたと言うのに残暑は厳しく半刻も庭に出ていれば汗が滲み出すほどの気温だった。

「暑いな」
「あぁ」

縁側の丁度木陰にあたるところにいても焼けるような日差しがないだけで気温は変わらないようだ。
額に吹き出た汗を袖で拭えばそこだけ布地の色が変わった。

「暑いなら、ぬいじまえばいいだろ」

無作法にも肩まで袖を間繰り上げた宗茂を見て清正は笑う。
清正の居城のなかの一番奥にあたる内庭にいるのだから誰かに見られて騒がれることもない。
まぁ、容姿のいい宗茂のことだ市井で脱いだところで浴びせられる悲鳴は嫌悪や拒絶ではなくむしろ女たちの黄色い歓声であろう。

「おれは大丈夫だ。あついというのはお前の格好だ、清正」
「俺がどうした」

確かに額にうっすら汗を浮かべているものの涼やかな宗茂である。
裾を捲り上げている清正は布地の色が変わるほどに汗をかき、その尋常のなさは比較せずとも把握できる。

「その股引きが暑苦しい。見ている俺の股が蒸れそうだ」
「あぁ」

清正の汗の原因は恐らく宗茂が指摘した通りに着物の下に着けた踝丈の黒い股引きだろう。
黒い色は光を集める。
光を集めるとなればこの真夏の日射しの元では一重の着物の何倍もの熱を含むことになる。

そして筋肉質の清正だ。
常人よりも遥かに多い熱量を自身から発しているのだろう汗が多いのには合点がいく。

「脱げ」
「いやだ」
「脱げ」

「俺の勝手だろう」

汗の流れる額に張り付いた栗色の前髪をかきあげて鎮西剛勇一を名乗る風神は勝手なことを述べる。
元より頑固な清正だ。
宗茂が強引に指図すれば更に頑なになるのは目に見えていた。
宗茂が言葉を投げれば清正の眉間の皺が増えていく。

「おれが不快だ」
「自分勝手だな…俺は脱ぐことができないんだ、馬鹿」

刺のある言葉の応酬に清正が溜め息をついた。
口論など交わすだけでさえ暑苦しさは増していく。

「脱げない?疚しいことがあるのか、清正」
「は?」
「ああ、暑いし面倒だが愛人が隠し事をしてるほうがおれには腹立たしい」
「お前、なにいってるんだ?」

暑さでやられたのかとばかりにはなしが飛ぶ宗茂に清正は目を瞬かせる。
目が据わっているとはこの事だろうと険しい表情の宗茂をみて下らないことを考えたが、意味のないことだと直ぐに悟る。

「覚悟はできているな、清正…容赦はしない」

縁側に上ってきた宗茂の重みに床がぎしりと鳴った。




*****

「何するんだ!馬鹿!」

清正の股引きの裾に手をかけた宗茂は抵抗する相手をよそにその黒い下履きを膝までぐいと下ろす。清正かて賤ヶ岳七本槍に数えられ肥後一国を任された身だ。
力がないわけではない。
しかし上背のある宗茂にかかっては柔な抵抗など無意味であった。
やめろ、離せと体を捩るも膝下までずり下ろされれば直ぐに股引きは剥ぎ取られ無駄な体毛の処理された艶やかな肌が宗茂の前に疲労された。

「馬鹿野郎!」

下履きを剥ぎ取られ下半身が露になった清正は顔を赤くしながら裾を引いて筋肉のついた太股を隠そうと必死だ。

「何だ拍子抜けだな。何かおれに言えないことがあると思ったが変わらないじゃないか」
「最悪だ」
「全く何を隠すつもりだった、清正」

奪い去った股引きを懐に押し込み、余裕めいた笑みを浮かべる宗茂に、清正は半分泣きそうになりながらその涼やかな顔を睨み付けた。

「……かぶれだ」
「かぶれ?」

次いで疑問符を投げたのは宗茂だった。
そんなにも恥ずかしいことだったのか清正の顔は首まで赤くなっている。

「見せられないくらいにただれたからな」
「ふぅん」
「何だ興味がなさそうだな」

原因を自らばらしてしまっては詮索する面白みがないとばかりに宗茂は冷めた反応を示す。
口を割らずにいればあれやこれやと難癖をつけて清正に仕置でもしようかと思っていただけにあっさりとした答えには拍子抜けだ。

「素直すぎてつまらない」
「いつもはがんこだと言うくせに」

あからさまに落胆する様子の宗茂に清正は目を細めてそのワガママぷりを非難するような視線を送るが、本人には届かないようだ。
縁側の清正の横に腰を落ち着けると長い指を頬に添えて未だ燦々と日差しの降り注ぐ庭を眺めていた。

「全く、・・・お坊ちゃんの考えはわからないな」
「おれも清正の考えが読めない」
「うるさい。・・・・ほら、返せよ」

育ちがちがければ価値観や考えが違うのは当たり前だろう。
相手を否定するような物言いをしつつも今回も傍を離れることはなく、視線は合わさずともその口元には薄く笑みが浮かべられている。
清正も本気で宗茂を否定するつもりはない。
それは宗茂が自分を本気で拒絶することはないからだ、と思っている。
勝手なことだが。

ゴロンと縁側に寝そべって、宗茂が懐に仕舞ったものを取り返そうと手を伸ばす。
反日と履いていないが汗や何やらでひどく汚れている気がしてすぐにでも洗わなければ気が済まない。

「何をだ?」
「股引だ」

しらばっくれるように、穏やかな笑みを浮かべた宗茂はだらんとくつろげられた襟元を何故かいまさら正し始める。
もちろんその懐には清正の股引が入ったままだ。

清正の背中に悪寒が走る。
明確な理由はないが何かひどく不快で恐ろしい。
潔癖症な迄にきれい好きの清正である。人の着用した、洗っていない下着など不潔極まりない。
今すぐに回収して、今ここで洗濯板にかけたいところであった。

「嫌だ」
「汚いだろう。菌がわく」
「大丈夫だ、お前は綺麗だ」

宗茂の有無をいわさぬ返答にむっとした表情を見せるが、理詰めしていけばおれるだろうと清正も踏んだがその目論見は甘かった。
斜め上を飛んでいく宗茂の返答にただぽかんと口を開けてしまう。
着物の色が変わるくらいに汗を書き、感想で誇りの舞う庭に出て「綺麗」だという男の考えが理解できなかった。

「俺が嫌なんだ、洗濯させてくれ」

一日おいた着衣など触れたくもない。
目に見えない何かが繁殖していそうで見るもおぞましい。
それが自分の着ていた服であっても、だ。
しかめっ面のまま宗茂を見つめるも、懐を開いて股引を返そうとはしない。

「おれがしておこう」
「・・・・・」

宗茂は股引のしまわれた胸元を大切そうに右手で抑えると、ドコかうっとりとした表情を見せた。

ぞくり。
また清正の背筋に冷たいものが走る。
何か言葉をかけようと思ったのに、何も出てこなかった。

「傷を癒したいならまずは股引を履かないことだ」
「ああ、」
「残りも履かないよう、おれがあずかっておいてやる」

ざわざわと心の平穏が乱される。
なぜここまで悪い予感しかしないのだろうか、清正には理解出来ない。

「ああ、よろしく、たのむ。」
「もちろんだ。かぶれが治ったらまた持ってこよう。それまでは蒸らさないことだな」

ぱあと大きな花が咲いたように満面の笑顔を見せる宗茂の姿がやたら眩しくて、清正はそっと目を細めた。


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