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智将、一生の恥!(古アラ:FreeDL)

 台風が過ぎて涼しくなりましたね!!
皆様どうお過ごしでしょうか!!

サイトも2万打を超えて、べるぜバブはアニメ化って!!!


ありがたいです!
ありがとうございます!!

これからも精進します!


ってことでツイッターで募集していたフリリク第一弾です!


なんと、



古アラ!

古市☓アランドロン!!



案外筆が進むくらいにこの組み合わせ好きみたいですwww




続きで本文



 





**智将、一生の恥!**



 
こんにちは、僕です。
すべての女性の味方、石高の智将こと古市貴之です。

ちょっと、いや、物凄く困ったことが起きています。
困ると言うか俺のキャパシティと理解の範囲を超越したことが起きています。

古市貴之15歳。
15にして不本意にも守り続けてきた貞操の危機です。





「お帰りなさいませ、古市殿」

部屋のドアを開ければピカピカのフローリングの床に三指をついて俺にひれ伏す影。
これが和服のに会うお姉さまだったらどんなによかっただろうと思うのに、俺の目の前にいるのは残念ながらおっさん。
ブリーフにタンクトップ姿の次元転送悪魔のアランドロン。

「……部屋、間違えました」
空笑いを浮かべて俺はドアを閉める。

何故だ
俺は有り余る知能を使って考える。
あの暴れ男鹿・デーモンと悪名高い男鹿にはヒルダさんと言う巨乳金髪美女悪魔がいて、何で俺にはこんなおっさん悪魔しかいないのだろうか……

ため息、ため息、ため息。

多分ドアをもう一度開けば美しい女性が三指つけて!


がちゃり

また勢いよくドアを開ける。
そこにはヒルダさん並みに美しい悪魔が……


「お帰りなさいませ、古市殿?急にしめられてこのアランドロンひどく驚きましたぞ」




いなかった。



野太い声、筋骨隆々とした体、生え揃ったカイザル髭。
何度目を擦っても目の前には真っ白な服のおっさんしかいない。

「……た、ただいま」

金髪巨乳美女は諦めてカバンを机の上に投げつけてソファーに座れば、ようやく畏まった姿のアランドロンが顔をあげた。
俺の世界中の女子ときゃははむふふな夢のような生活は一度や二度だけでなく両手両足の指が足りないほどに男鹿に阻止されてきた。
喧嘩に喧嘩に喧嘩。
巻き込まれては俺と男鹿を見て逃げていく女子。
それでも諦めないのが男・古市だったはずなのに今回ばかりは心が折れそうです。

「何か悪いことでもございましたか?古市殿のためならこのアランドロン命に変えてでも…」

ぎゅっと手のひらを握られて真っ直ぐに見つめられる。

やめろ!
何で!
どうしてこの状況は何なんだ!

とりあえず心のなかで叫んでみる。

上目遣いに見上げる瞳、ぎゅっと胸元で握られた手のひら、俺を心配する声。
最高に萌えるシチュエーションなのに、何で、目の前にいるのは女の子じゃなくて下着姿のおっさんなんだ!

「ちょ、ちょっとまて!」

近づく距離。
何で!
また心の中で大絶叫する。

この際烈怒帝瑠の不良少女でもいいから!
武器とか携えて俺の命狙っちゃうようなヤンキーちゃん大歓迎だから!

「顔がちかいっ!」

筋骨隆々のおっさんを突き飛ばして立ち上がる。
このままだと女好きの石高の智将・古市の何か大切な部分が消えてしまう!

「俺は女子が好きなの!かわいくてうふふきゃははな女子が!」

心のそこから声を出して叫ぶ。
そうだ、俺は女好きなんだ!
なくしちゃいけない女好きのメンツを守らねば!このおっさんの悪魔から!

「そんな、古市殿…あんなことをしておきながら女子を選ぶのですか?」

しなり、とフローリングの床にへたりこむアランドロンにはこの俺でさえ絶句するしかない。
かわいい女子がそんな姿を見せたなら「もちろん君を選ぶよ(キリッ)」って最高の決め顔をむけるのに!
目の前にいるのはおっさんで、しかも下着すがたのマッチョな悪魔で。

「古市殿、」

弱々しく名前を呼ばれる。
女の子なら女子なら!と喚く俺の心にひとつの福音が。



『おっさんっぽいだけで実は女の子かも』



まさか!
だけど仕草やシチュエーションは完璧に俺のどストライクをついてくる。
いやいやいや、冷静になれ古市貴之。
ナニがどうかは知らないけれど、地球が反転したってアレはおっさんだ!
頭の中のアホらしい考えを打ち消すように俺はブンブンと頭を振った。

「古市殿……あんなことまでしておいてこんな仕打ちとは……ひどいですぞ!」
「酷いのはお前だろ!」
「あんなに情熱的に入ってきたのをお忘れですかっ」
「中に入ったけど!何回も!でもそれとこれとは別だろ!」

すがり付いて泣きそうになるアランドロンを剥がそうと必死にもがく。
もがいてももがいても種族とか体格とか筋肉とか色々俺よりもおっさんは上回ってるから取っ組み合ったままフローリングの上をゴロゴロと音をたてて転がり続ける。

重い!
固い!
痛い!
おっさんだ!

何分転がり続けていたのかはわからないが暑いなか暑苦しい動きをしてれば息もあがるし汗だってかく。

「つれないですな、古市殿」

結局俺がアランドロンの上に馬乗りになるかたちで決着がついたのだが・・・。

たんたんたん、と部屋の外から軽い足音。
二階の騒ぎを聞き付けた母親か妹だろう。
男二人が本気で取っ組み合っていればすごい音がたっていたはずだ。

「お兄ちゃん!うるさい!何してんのっ」

バタンと勢いよく扉があく。
目があった妹は俺とアランドロンを数回見返したあとすうっと視線を床に落とした。




「…………お取り込み中ごめんなさい」

ひどく沈んだ声をだして目の前の扉がしまる。

「まてっ!誤解だっ」

叫んだって取り返しがつかない。

誰もいない自室で三指をついて両親に挨拶をしたおっさんを押し倒してるんだから。
息はあがってるし汗もだくだくでくんずほぐれず、誤解されても仕方ないほどだ。
妹にしてみれば女好きだという言葉がカモフラージュに聞こえたかもしれない。

待ってくれ妹!
あまりの羞恥心が俺を襲う。
だらりと両手を床についた。

ああどうしてくれようこの状況を!

「智将・古市としたことが……」

今頃妹は母に話しているだろう。
顔を合わせたときに向けられるだろう冷たい視線を想像して弱々しい言葉を吐くしかない。

消えてしまいたい!
無かったことに!今すぐ無くなれおれ自身!

「……古市殿」

項垂れる肩にがっしりとした手のひらがおかれた。
振り返れば俺のことを悪魔のおっさんが、同情するように見つめていた。
同情するなら女子をくれ!
そんなふざけた言葉さえでないほどに俺は落ち込んでいるようだ。
ぎゅっと隆々とした筋肉で抱きしめられていることも拒否できないくらいに俺は放心状態だった。

「うう、智将古市一生の恥!・・・もう消えてしまいたい」
「ならば私がお助けしましょう」

聖石矢魔高校の文化祭で書かれた「恥将」の二文字が俺の頭に浮かんでは消えてを繰り返して俺を攻めつづけた。

アランドロンの顔が耳元に寄せられる。
悪魔の囁きとはこのことだ。

「さあ、なかにおはいりください」

そう紡がれる言葉はとても甘くて、心を砕かれた俺の心には充分すぎる慰めになった。
恥はかき捨てというけれど今回のことは捨てられるはずもない!

俺はパッかりとわれたおっさんの割れ目に飛び込んだ。

ああもう!
どうにでもなれ!

やけくそになったまま飛び込んだその中は、ひどく暖かくて心地いい場所だった。





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プロフィール

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そらちしいね
年齢:
124
性別:
女性
誕生日:
1900/04/14
職業:
事務員
趣味:
妄想
自己紹介:
空知椎音です。
日記という名の萌がたり・妄想垂れ流し、アニメリアタイ実況、マンガ感想などはだいたいツイッターで垂れ流しています。
こちらは完全に小説置き場になっていますので、日常日記はほぼありません。

支部にも同時にUPしています。
(10932のみ支部限定)

現在視聴中(ツイッターリアタイ実況)のものは匿名、単車魔法使いです。
アニメ見れてないなあ・・・

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