一畳ブログ
ほしにねがいを(理侘)
何とか流星群のときに妄想したもの。
ミクからの加筆転載。
長野+星空=炎ミラ40巻「降るような星空」な大町
なしいねです。
すみません。
大町も、上田も、どこだかわかりません!!
ごめんなさいwwww
映画が2010年ということなので、これは2009年再開する一年前ということで!
ほしにねがいを
「あ、りいち!!みた?ながれぼし!!」
幼く透き通った声で、侘助が満天の星空を指差して叫ぶ。
理一の方をむけば、その真っ黒なに虹彩にきらきらと瞬くものが反射して見える。
「うん。…きえるまえにねがいごとしなきゃ、」
「そうだ!!………」
理一が歳の割りに大人びた声で、侘助を諭すように言葉を紡げば、はっとした顔で両手を合わせ神妙な顔つきで侘助は小さく何かを呟き始めていた。
「ねえ、わびすけ、なにねがった?」
「えっとね、」
数秒の後、またその黒い瞳を開いた侘助の顔を覗き込むように理一はひょろりと長い体を折り曲げて見つめる。
恥ずかしそうに言いよどむ侘助をじっと見つめて、「教えてよ」とねだってみれば暗がりでもわかるほどほほを赤く染めて侘助は理一だけにしか聞こえないほど小さな声で呟いた。
あれから30年近い年が流れた。
理一は出張で富士の演習場にいる。
市街地からは遠いこの街では、あの日上田の庭で肩を寄せ合って見た星空よりも光がよく瞬いている。
今日はオリオン座流星群が通るという。むさい男だらけの殺伐とした職場も今日だけはロマンチックな雰囲気に溢れていて。
いつもより早くに消えた光のお陰で満天の星空には降るような流れ星。
「陣内二佐は何か願掛けましたか?」
装甲車の上に寝そべっているところを若い部下に見つかり声をかけられる。
「そうだな。」
ふと考えれば思い浮かぶのは幼い頃の果たされなかった願い。
「思い浮かばないな。所詮は迷信だろう」
「はは、手厳しいお言葉です」
願いをかなえるはずの流れ星は理一と幼い日の彼の唯一の願いを叶えてはくれなかった。
結局は只の星くずなのだ。
でも、願わずにはいられないのは何故だろう。
お前にあいたい、と。
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現在視聴中(ツイッターリアタイ実況)のものは匿名、単車魔法使いです。
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