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夢十夜   ―第一夜―   (本田菊)


なんかふっと思ったときにパットでた妄想。

漱石の夢十夜をモチーフに(してない)オムニバスかいてみたら面白いかも!
夢落ち小説だから、何が起こったっていいんだぜ!




本当の夢十夜は第六夜の運慶だかの話しか読んだことのない(塾のテキストにあった)わたしがいっきまーすです。

とりあえず、
もうどうしようもないとっぴな妄想(原作から離れた)のをやっていくつもり満載です。
ジャンルは取り敢えず、APH・sw・ヤンメガ・蝿・復活あたりで。





第一夜はCPなしでオタク菊の夢。


 

 







  夢十夜   ―第一夜―







こんな夢を見ました。
特に何の変哲もない日常が繰り返されるだけ、そんな夢でした。




私は皺ひとつない紺色のブレザーを着て重厚な鉄の門を通っていきました。
目の前に広がるレンガの石畳と西洋の城をモチーフにしたであろう建物、わたしの周りを進む同じ制服を身にまとう少年少女たちを見て、ここがどこだか私はすぐにわかりました。

学校でしょう。
それも私が愛して止まない「ドキドキスクールライフ2」の舞台である「聖ラスティング学園高等部」に違いありません。
濃い臙脂の胴に、真っ白なカラー。大きな山吹色のリボンタイにプリーツ多めの女子のセーラー服。
すべての女子キャラを攻略して、隠しキャラまでも3度落としたというのに恋焦がれる私の楽園が夢の中とはいえ目の前に広がっているのです。

(わたし、GJです★)

私は誰にも見られないように小さくガッツポーズをしながら、生徒の流れに乗って足を勧めていきました。




「菊くん、おはよう」

うしろから声をかけられ振り返るとピンク色の髪をなびかせて体の前で学生かばんを持つ少女に声をかけられました。

「おはよう、」

彼女はこのゲームのヒロインの藤代あかね。
主人公である私の隣に住む幼馴染で、学校一のヒロインです。

こういったゲームでは彼女を攻略することが最善のことなのでしょうが、私は彼女が本命ではないのです。
王道は求めないのです。
もうおなかがいっぱいです。


私は彼女に軽く挨拶をすると人の波を押し分けて校舎を進んで行きました。
行く場所は三巡目の私が所属している「写真部」の部室。

「おはよう、」

校舎の恥の暗い部室等のドアを開けると、ネガに囲まれて現像をしている少女の姿。

「本田先輩、おはようございます」

濃い緑色のツインテールの少女は私の「後輩」の鶴ヶ峰鏡子。
今私の一番の嫁の少女です。

先ほどの藤代とは違い、豊満な胸も、柔らかな肉付きのいい体もありません。
セーラー服につつまれた胸はまるで凹凸がなく、私服にランドセルを持たせてしまえば「小学生」と思われても仕方のない超ロリ体系。
これが私の最大の萌えです。

貧乳は正義です!
そう叫び泰の尾を押さえ込んで私は彼女の前に立ちました。

「どうしましたか?こんな朝早くから」

彼女が首を傾げて私を見つめます。
いつもならば、後輩である彼女とは放課後の部活動の時間でしか合うことはないのに、こんな朝早くに顔を合わせるということは何かの大きなイベントがあるというフラグなのでしょう。

ふと考えて私は方にかけていた学生かばんを覗き込みました。
その中には小さくラッピングされた小箱がひとつ。

「そうでした。今日はあなたの誕生日でしたね」

その小箱を手にとって、相手に手渡しました。
普段ゲームでは四択に選択肢が分かれているのですが、夢の中では選ぶということもない様で、でていたものをそのまま渡しました。

「ありがとうございます・・・・・・・」

プレゼントを空ければ私とのラブバロメーターがうなぎのぼりですね、と内心盛り上がっていたのですが、そのプレゼントをあけたまま彼女はフリーズしてしまいました。

なぜでしょうか?
もしかしてバグ?

などと不穏なことを考えていると、BGMで何かが崩れ落ちる音が響きます。



はっ、

これは、印象が悪いほうへと落ちていくときの音ではないですか。
目を鶴ヶ峰鏡子に向けると、大きな丸い瞳には涙がたたえられて。

「先輩酷いです!こんなものを私の誕生日に!!」

跳ね返された箱の中身は、どろどろに腐って異臭を放つ卵。
ええ?!
私はこのゲーム3巡目では、「新進気鋭の写真家の展覧会の前売り券」を上げたはずなのに!

しかもこれは初代ドキスクないで「絶対に選ばないのに何故か存在する第4の選択肢」ではないですか!?



呆然と立ちすくむ私の横を緑のツインテールが走っていきました。
ああ、私は終わりです。
このゲームは描くヒロインとのラブゲージを均等に上げ、そして、誰からも嫌われていけないということがクリアの鍵だというのに!
私はなんという失態犯してしまったのでしょう!





「あ、本田こんなところにいた。お前・・・女子からすげー嫌われてるぞ?何したんだ」

後ろから「親友兼情報屋」の竹田勇人が最新の情報を私につたてくれました。
ああ、やはり・・・

リセットボタンはどこにあるのでしょうか?

 

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そらちしいね
年齢:
124
性別:
女性
誕生日:
1900/04/14
職業:
事務員
趣味:
妄想
自己紹介:
空知椎音です。
日記という名の萌がたり・妄想垂れ流し、アニメリアタイ実況、マンガ感想などはだいたいツイッターで垂れ流しています。
こちらは完全に小説置き場になっていますので、日常日記はほぼありません。

支部にも同時にUPしています。
(10932のみ支部限定)

現在視聴中(ツイッターリアタイ実況)のものは匿名、単車魔法使いです。
アニメ見れてないなあ・・・

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