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ポッキーゲーム(兄金)

 明日ポッキープリッツの日のフライイング。

明日は死ぬほどポッキー食べるんだ。




書いてて思ったんですが、めっちゃ金兄っp(ry
いや
兄金です。




続きで本文


 


**ポッキーゲーム**


 
甘いチョコの香りが部屋に充満している。
雑誌を読みながら寒咲はチョコのコーティングされた菓子をポリポリと食べていた。
隣で別の雑誌を開く金城は開けたあと一本食べたきりその菓子には手をつけていなかった。

「あ、最後の一本じゃん」

残念そうに袋を眺めた寒咲は口を尖らせて最後のひとつをつまみ上げた。

「さっきから手が止まってなかったですからね」

雑誌から顔をあげて金城が笑う。どうも何かを口にしていなければ落ち着かない質らしく、学生時代からポッキー菓子は寒咲の必須アイテムだった。

「これ冬の限定でうまいんだよな」
「限定とかに弱いですよね、寒咲さん」

二十歳を迎えたとは思えない男の言葉に金城の笑いは止まらない。
彼が旅行にいった土産は大抵ご当地プリッツで、企業の回し者ではと思うほどの種類のそれを渡されたこともしょっちゅうだった。
菓子を食べる習慣のない金城に渡しても、食べるのは専ら寒咲で本当にお土産なのかと思うほどだった。


「あ」

何かを思い付いたように寒咲が口元を吊り上げて笑った。
いたずらめいたことを考え付いたようで手にした一本の菓子を食べずにひらひらと振っている。

「金城」
「はい」
「あーん。最後だからやるよ」

目の前にたっぷりチョコのコーティングされた菓子を差し出される。
指でつまもうとしたが、「ちげーよ、ほら、あーん」とそのまま口でかじりつけとその手をひらり交わしてもう一度ポッキーを差し出した。
甘い臭いが広がる。
口を開いて目測通りに菓子の先端に唇を近づけた。

ぱくり
甘い香りがくちに広がるはずだった。

「残念~」

はずだった。
が、すんでのところで寒咲が菓子を持つ手を引いたため金城の口にポッキーが入ることはなかった。

「寒咲さん」
「もう一回~」

抗議の声をあげるもひらひらと菓子を振り挑発を続ける寒咲に金城はむきになって食いついていく。
近づいては離れそしてまた挑発。
意地でも食べてやろうと金城が身を乗り出していく。

「ほーら、あーん」

何回この遊びは続くのだろうかと思い始めたときだった。
逃げるポッキーを追って体を前傾させた。
菓子は金城の目の前をするり通りすぎていく。
またか、と思った瞬間ポッキーを逃した唇に柔らかな感触。

「……ん」

鼻から抜ける吐息。
バランスを崩しかけた金城にのし掛かるように寒咲がその腰を抱いて接吻していた。
広がる甘い香り。
チョコレート味の舌が金城の歯列をなぞり口腔に攻めいってくる。

「ぅん……」

角度を変えて口付ける度にチョコレートのように甘い吐息が金城から漏れた。
深く舌を絡め合たあと、ゆっくりと顔を離した寒咲は手に持っていたままの菓子を口にはこぶ。

「俺にくれるんじゃなかったんですか?」
「ん、じゃあ反対側からな」

菓子を口にしたままにかっと笑う。
チョコレートよりあまい口づけまであと5cmだった。

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年齢:
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誕生日:
1900/04/14
職業:
事務員
趣味:
妄想
自己紹介:
空知椎音です。
日記という名の萌がたり・妄想垂れ流し、アニメリアタイ実況、マンガ感想などはだいたいツイッターで垂れ流しています。
こちらは完全に小説置き場になっていますので、日常日記はほぼありません。

支部にも同時にUPしています。
(10932のみ支部限定)

現在視聴中(ツイッターリアタイ実況)のものは匿名、単車魔法使いです。
アニメ見れてないなあ・・・

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