一畳ブログ
空知椎音の妄想を書きなぐる場所です。
801的・同人的要素が強いので、注意してください。
この世のあらゆるものとはまったく無関係な唯の妄想です。
苦手な方はゴーバックプリーズ。
画面からは801mm離れて見やがって下さい。**一部に18歳以上の大きなお友達用の閲覧物があります。18歳未満のお友達は見てはいけません**
好きにならないひと(今金)
やっぱり今金はというか、今金も兄金も両思い以下が萌えるんですよwww
まあ、
どのCPも両思いじゃないのって素敵だと思いますwwww
絶対に好きになってくれない人を思い続けられる恋に恋するお年頃っていいですよねwwww
さすが高校生!!
片思いって素敵!!
もう、報われなきゃいいのに!!
って本当に思うわたしは、ダメ人間ですか?
つづきで本文
**好きにならないひと**
まあ、
どのCPも両思いじゃないのって素敵だと思いますwwww
絶対に好きになってくれない人を思い続けられる恋に恋するお年頃っていいですよねwwww
さすが高校生!!
片思いって素敵!!
もう、報われなきゃいいのに!!
って本当に思うわたしは、ダメ人間ですか?
つづきで本文
**好きにならないひと**
「あんたのことこっぴどく振ったんでしょ?なんで諦めないんですか?」
二個下の後輩が呆れたように目を細めて俺を見つめている。
ハァ、とため息をついて制服のシャツのボタンをつけている。
「それを言うならお前もだろう」
「まあ、そうですけど」
はじまりは俺が、先輩の寒咲さんに告白をしたことにある。
寒咲さんが卒業する日に、好きだ、と言った。
もう二年も前のことだ。
『ゴメン、』
いつもの困ったような、泣きそうなたれ目で寒咲さんが俺の頭を撫でて謝った。
『好きな人がいる訳じゃないんだけどな、俺は誰も愛せないんだ』
桜吹雪を背にして笑う寒咲さんの答えを当時の俺は心の奥のどこかで納得していて。
少し寂しかったけれど、それでいい、と思ったのだ。
それから、俺はずっと部をサポートする寒咲さんの背中を目で追っていた。
彼が自分以外の人間に優しくする度に心のなかにずきりとトゲが刺さった。
それでも良かった。
ずっと彼を見つめていることができれば、それだけで満足だった。
『恋に恋をして楽しいですか?』
そんな俺の気持ちにいち早く気づいたのは寒咲さんが卒業して一年たった春に入部してきた今泉だった。
巻島にも田所にも言っていないし、バレていないはずの気持ちを指摘された。
うまく隠せているはずなのに、といやな汗が滲む。
『俺はあんたが好きだ、金城さん』
そう言って、かたまる俺のネクタイを引っ張ってキスを仕掛けてきたのは夏のはじまりだった。
『あんたはまだあの人が好きかもしれないけど、絶対俺を好きにしてみせる』
それはない、そんなことはない、俺が寒咲さん以外を好きになることなんてない、と何度も言った。
お前はただの後輩だと。
「見てるだけで良いんだ」
部室の窓の向こうに、真っ白いバンに乗って、妹の幹と楽しそうに談笑する寒咲さんが見えた。
誰も好きにならないわけではない。
誰も特別になれないのだ。
告白したあとも、何も変わらずそれこそその告白が無かったかのように振る舞う彼に、酷く落ち込んだこともあった。
寒咲さんの心の端っこにもあとさえ残せない。
それならば、自分も彼を見て彼の幸せを幸せと思えばいいと思い込んだ。
「そんなんで満足なんてしないでしょう?」
「いい、それで充分だ」
割り切ろうと思った。
思うだけの愛を、それだけがあれば充分だ、と。
「じゃあなんで、あんたは泣きそうなんですか」
今泉の長い指が俺の頬に触れた。
ハードな運動をしていたというのにひんやりと感じるのは、俺の頬が熱いからなのか。
親指がメガネの下を抜けて目元を撫でた。
泣きそうだ、なんて言われては泣く気なんて無いのに、胸が押しつぶされるようになって、体の奥から水分がせり上がってきてしまう。
「泣いたって構いませんよ、」
「泣く訳ないだろう」
「俺とあんたしかいないんから」
まだ細い今泉の腕が俺の頭を包む。
好きじゃない、好きにならない、と言っておきながら、俺は無条件に与えられる今泉の優しさを振りほどくことをしない。
甘く優しすぎる思いを、拒絶することなくただ無言で享受して。
それなのに。
「すまん、今泉」
「構いませんよ。俺も好きでやってますから」
「だが…」
「申し訳ないと思うなら俺を好きになってください」
耳元に今泉の声が響く。
絶対に好きにならないと思いながらも、じわじわと渇いた心に染み込んでくる今泉の愛に、今までの感情を否定されたくなくてとっさに抱き返そうと背中に伸ばしかけた両腕をだらりと体の横に力無く落とした。
二個下の後輩が呆れたように目を細めて俺を見つめている。
ハァ、とため息をついて制服のシャツのボタンをつけている。
「それを言うならお前もだろう」
「まあ、そうですけど」
はじまりは俺が、先輩の寒咲さんに告白をしたことにある。
寒咲さんが卒業する日に、好きだ、と言った。
もう二年も前のことだ。
『ゴメン、』
いつもの困ったような、泣きそうなたれ目で寒咲さんが俺の頭を撫でて謝った。
『好きな人がいる訳じゃないんだけどな、俺は誰も愛せないんだ』
桜吹雪を背にして笑う寒咲さんの答えを当時の俺は心の奥のどこかで納得していて。
少し寂しかったけれど、それでいい、と思ったのだ。
それから、俺はずっと部をサポートする寒咲さんの背中を目で追っていた。
彼が自分以外の人間に優しくする度に心のなかにずきりとトゲが刺さった。
それでも良かった。
ずっと彼を見つめていることができれば、それだけで満足だった。
『恋に恋をして楽しいですか?』
そんな俺の気持ちにいち早く気づいたのは寒咲さんが卒業して一年たった春に入部してきた今泉だった。
巻島にも田所にも言っていないし、バレていないはずの気持ちを指摘された。
うまく隠せているはずなのに、といやな汗が滲む。
『俺はあんたが好きだ、金城さん』
そう言って、かたまる俺のネクタイを引っ張ってキスを仕掛けてきたのは夏のはじまりだった。
『あんたはまだあの人が好きかもしれないけど、絶対俺を好きにしてみせる』
それはない、そんなことはない、俺が寒咲さん以外を好きになることなんてない、と何度も言った。
お前はただの後輩だと。
「見てるだけで良いんだ」
部室の窓の向こうに、真っ白いバンに乗って、妹の幹と楽しそうに談笑する寒咲さんが見えた。
誰も好きにならないわけではない。
誰も特別になれないのだ。
告白したあとも、何も変わらずそれこそその告白が無かったかのように振る舞う彼に、酷く落ち込んだこともあった。
寒咲さんの心の端っこにもあとさえ残せない。
それならば、自分も彼を見て彼の幸せを幸せと思えばいいと思い込んだ。
「そんなんで満足なんてしないでしょう?」
「いい、それで充分だ」
割り切ろうと思った。
思うだけの愛を、それだけがあれば充分だ、と。
「じゃあなんで、あんたは泣きそうなんですか」
今泉の長い指が俺の頬に触れた。
ハードな運動をしていたというのにひんやりと感じるのは、俺の頬が熱いからなのか。
親指がメガネの下を抜けて目元を撫でた。
泣きそうだ、なんて言われては泣く気なんて無いのに、胸が押しつぶされるようになって、体の奥から水分がせり上がってきてしまう。
「泣いたって構いませんよ、」
「泣く訳ないだろう」
「俺とあんたしかいないんから」
まだ細い今泉の腕が俺の頭を包む。
好きじゃない、好きにならない、と言っておきながら、俺は無条件に与えられる今泉の優しさを振りほどくことをしない。
甘く優しすぎる思いを、拒絶することなくただ無言で享受して。
それなのに。
「すまん、今泉」
「構いませんよ。俺も好きでやってますから」
「だが…」
「申し訳ないと思うなら俺を好きになってください」
耳元に今泉の声が響く。
絶対に好きにならないと思いながらも、じわじわと渇いた心に染み込んでくる今泉の愛に、今までの感情を否定されたくなくてとっさに抱き返そうと背中に伸ばしかけた両腕をだらりと体の横に力無く落とした。
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プロフィール
HN:
そらちしいね
年齢:
124
性別:
女性
誕生日:
1900/04/14
職業:
事務員
趣味:
妄想
自己紹介:
空知椎音です。
日記という名の萌がたり・妄想垂れ流し、アニメリアタイ実況、マンガ感想などはだいたいツイッターで垂れ流しています。
こちらは完全に小説置き場になっていますので、日常日記はほぼありません。
支部にも同時にUPしています。
(10932のみ支部限定)
現在視聴中(ツイッターリアタイ実況)のものは匿名、単車魔法使いです。
アニメ見れてないなあ・・・
お気軽にお声かけください!
リンクは女性向け同人サイト様に限りリンクフリーです。
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