一畳ブログ
空知椎音の妄想を書きなぐる場所です。
801的・同人的要素が強いので、注意してください。
この世のあらゆるものとはまったく無関係な唯の妄想です。
苦手な方はゴーバックプリーズ。
画面からは801mm離れて見やがって下さい。**一部に18歳以上の大きなお友達用の閲覧物があります。18歳未満のお友達は見てはいけません**
I understand you (香→北)
ようやく香北!
というか、最近の本誌展開がNLCP傾向なので、とりあえず、北見にアンナ諦めろオーラを出しておく。
お前には香川がいるじゃないか!
いつも香川のこと見てるじゃないか!!
ということで
香→←北前提香→北。
きっと香川はヤンデレ。
というか、最近の本誌展開がNLCP傾向なので、とりあえず、北見にアンナ諦めろオーラを出しておく。
お前には香川がいるじゃないか!
いつも香川のこと見てるじゃないか!!
ということで
香→←北前提香→北。
きっと香川はヤンデレ。
***I understand you***
どこか周りを寄せ付けない威圧感も、前髪とヘアバンドに隠され感情の見えない表情も、内向的過ぎるが故の低い社交性もすべてが自分がクラスで孤立してしまうという問題を作る障害でしかない、欠点だと北見が思っていることを香川は知っていた。
北見自身と香川を比べてコンプレックスに打ちひしがれて苛立ちながらもその視線は香川しか見えていないその瞳も、香川は知っていた。
そして、他の誰もが知らないこの北見明という男の弱点を自分だけが知っている、その優越感にも似た感情が酷く心地よかった。
「おい香川、何ぼーっとしてんだ」
「和泉さん」
バシン、と教科書で頭をはたかれて香川は漸く自らの意識を”北見”の外へと出した。
ここは生徒会室。
本日はテスト前日。
今香川は暴走族の頃の先輩と机をはさんで向かい合って座っている。
・・・・何故?
「どうしてここに?」
「・・・・はあ?お前のテストの点がな、あの足立花並みに悪いって言うからだな・・・・この学年二位のオレがわざわざ時間を割いてだ」
つまり、長々と説教をたれるこの”学年二位”先輩は学年最下位に近い落第ぎりぎりの香川の家庭教師を行っているというのだ。
「他の・・・」
「足立と品川はまとめて千葉だ」
「ではなく・・・」
「アンナにはまこととギャル男が付いてる」
うんざりしたように和泉は広げられた香川の教科書に蛍光マーカーで丸をつけていく。
香川の言葉が足りないのか、和泉が話をまったく聞いていないのかどちらが原因か定かではないが香川の真意が伝わらない。知りたいのはたった一つのことなのに。
「北見は」
「あいつか、あいつはいいんだよ。なんだかんだ言っていつも学年30位とかなんだから」
チクリ胸にとげが刺さる。
北見の喧嘩早く素行が悪い部分で隠れていた、以外にまじめな一面が――自分だけ知っていればよかった部分が和泉にも知られていた。
苛々が募る。
北見のことを知っていていいのは自分だけなのに。
「顔、こえーぞ、カイチョーさん」
「・・・・はい」
「お前意外と独占欲強いな」
和泉は顔をしかめる香川の目の前にマーカーでチェックを入れた教科書を差し出す。ページいっぱいにマーカーが踊る教科書には計算問題の山。
全部解けよ、呟いた和泉は自分の学年の教科書を開き、胸ポケットから、タバコを取り出して煙をふかしだした。
「北見が他のやつらに注目されんのそんなにイヤか?」
「はい」
「なんで?」
タバコをふかしながら質問をしてくる和泉に視線を向けていたが、トントン、と教科書を指で叩いて問題を解けと、せかすので、香川ははっと目を見開いてまた問題集に視線を落とす。
「北見のそういう真面目なところは俺だけが知ってればいいんです」
「傲慢だな」
「わかってます」
知っている。
香川は知っているのだ。
自分の歪んだ感情を。
他の誰かに知られてしまうくらいならば一層のことどこかに閉じ込めて自分しか見ることができない状態にしてしまえばいい、と願う心を。
すべて知っているのだ。
知らないのは、喜多見がこんな自分のことをどう思っているか、それだけだった。
どこか周りを寄せ付けない威圧感も、前髪とヘアバンドに隠され感情の見えない表情も、内向的過ぎるが故の低い社交性もすべてが自分がクラスで孤立してしまうという問題を作る障害でしかない、欠点だと北見が思っていることを香川は知っていた。
北見自身と香川を比べてコンプレックスに打ちひしがれて苛立ちながらもその視線は香川しか見えていないその瞳も、香川は知っていた。
そして、他の誰もが知らないこの北見明という男の弱点を自分だけが知っている、その優越感にも似た感情が酷く心地よかった。
「おい香川、何ぼーっとしてんだ」
「和泉さん」
バシン、と教科書で頭をはたかれて香川は漸く自らの意識を”北見”の外へと出した。
ここは生徒会室。
本日はテスト前日。
今香川は暴走族の頃の先輩と机をはさんで向かい合って座っている。
・・・・何故?
「どうしてここに?」
「・・・・はあ?お前のテストの点がな、あの足立花並みに悪いって言うからだな・・・・この学年二位のオレがわざわざ時間を割いてだ」
つまり、長々と説教をたれるこの”学年二位”先輩は学年最下位に近い落第ぎりぎりの香川の家庭教師を行っているというのだ。
「他の・・・」
「足立と品川はまとめて千葉だ」
「ではなく・・・」
「アンナにはまこととギャル男が付いてる」
うんざりしたように和泉は広げられた香川の教科書に蛍光マーカーで丸をつけていく。
香川の言葉が足りないのか、和泉が話をまったく聞いていないのかどちらが原因か定かではないが香川の真意が伝わらない。知りたいのはたった一つのことなのに。
「北見は」
「あいつか、あいつはいいんだよ。なんだかんだ言っていつも学年30位とかなんだから」
チクリ胸にとげが刺さる。
北見の喧嘩早く素行が悪い部分で隠れていた、以外にまじめな一面が――自分だけ知っていればよかった部分が和泉にも知られていた。
苛々が募る。
北見のことを知っていていいのは自分だけなのに。
「顔、こえーぞ、カイチョーさん」
「・・・・はい」
「お前意外と独占欲強いな」
和泉は顔をしかめる香川の目の前にマーカーでチェックを入れた教科書を差し出す。ページいっぱいにマーカーが踊る教科書には計算問題の山。
全部解けよ、呟いた和泉は自分の学年の教科書を開き、胸ポケットから、タバコを取り出して煙をふかしだした。
「北見が他のやつらに注目されんのそんなにイヤか?」
「はい」
「なんで?」
タバコをふかしながら質問をしてくる和泉に視線を向けていたが、トントン、と教科書を指で叩いて問題を解けと、せかすので、香川ははっと目を見開いてまた問題集に視線を落とす。
「北見のそういう真面目なところは俺だけが知ってればいいんです」
「傲慢だな」
「わかってます」
知っている。
香川は知っているのだ。
自分の歪んだ感情を。
他の誰かに知られてしまうくらいならば一層のことどこかに閉じ込めて自分しか見ることができない状態にしてしまえばいい、と願う心を。
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知らないのは、喜多見がこんな自分のことをどう思っているか、それだけだった。
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そらちしいね
年齢:
124
性別:
女性
誕生日:
1900/04/14
職業:
事務員
趣味:
妄想
自己紹介:
空知椎音です。
日記という名の萌がたり・妄想垂れ流し、アニメリアタイ実況、マンガ感想などはだいたいツイッターで垂れ流しています。
こちらは完全に小説置き場になっていますので、日常日記はほぼありません。
支部にも同時にUPしています。
(10932のみ支部限定)
現在視聴中(ツイッターリアタイ実況)のものは匿名、単車魔法使いです。
アニメ見れてないなあ・・・
お気軽にお声かけください!
リンクは女性向け同人サイト様に限りリンクフリーです。
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