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前拍手SS(三←清R18)

 

前拍手お礼SSです。


EROなので18歳以下のお友達は閲覧禁止です。




清正が角ニーしてます。





続きで本文



 



**角ニー**



初めてそれが快感だと感じたのはひどく幼い頃だった。

小姓の仲間同士で山野をかけめぐっていた頃だ。
自分の年齢など覚えていないがこれだけは覚えている。

年上の小姓に釣れられて清正――当時はまだ虎之介といったが――も庭の柿の木に登っていった。
まだ小さすぎて満足に気にさえも登れないのについていこうとして必死につかまってよじ登ったのをはっきりと憶えている。

「虎、ここはきもちいいぞ!」

はるか頭上までいった子供たちを羨ましそうに眺めながらつたない足取りで少しずつのぼっていく。
一緒の世界がみたくて懸命に登る姿をひとりしたから眺める少年がいた。

「虎、無理だったら降りてこい。ケガする前にな」
「佐吉は登らないのかー?」
「お前らが怪我したら俺が下で捕まえなければならんからな」
「おまえのぼれないんだろー!」

赤茶けた髪の佐吉だった。
幼いながらに他の小姓等とは違い頭の回転が速い佐吉は危ない橋はわたらず、はしゃぎまわるばかりの小姓たちのまとめ役だった。
その日も柿の樹の下でひとり本を読んでいた。


「さきち!さきち!!」
「どうした!」

ズルリと虎之助の体が大きな幹からずり落ちた。
必死でしがみついていても、ズルズルと体の内側を摺って皮膚が擦れる痛みが体を襲う。
他の小姓が佐吉を呼んで虎之介を抱き上げなければ、佐吉の腹は真っ赤にただれていたことだろう。

「ほら、いわんこっちゃない」
「うわああぁぁん」
「泣くな虎、血は出ていないから大丈夫だ」

ため息を付いた佐吉にいつものように嫌味や皮肉の込められた言葉を投げつけられると思って涙が出た。
でもその時の佐吉は普段では考えられないほどに優しくてただ赤く腫れた腹部を丁寧に撫でてくれた。
それがまたうれしくて、幼い虎之助は抱きついたまま大声で泣いてしまった。




「ふぅあっ、あっ・・・・」

そこからだ。

そこから清正の歪んだ性癖は鎌首をもたげはじめた。
陰茎が何かに圧迫されなくては快感が生まれないのだ。

孔ならばと思ったがそれでも足りない。
子供の頃にあてがわれこすりつけられた樹の幹のように堅い何かではないと駄目なのだ。

「・・・・くっ、ぅ」

文机の角に縦膝をついて股間をあてがう。
柔らかな曲線を描くように作られた角も結局は木の板だ。
陰茎より堅いそれはゴリゴリと股間を圧迫していたいほどの刺激を与えてくる。

しかし漏れるのは甘い吐息ばかりで。
はじめは竹のような丸いものに当てるだけでよかった。
それなのに、年を経ていくに従い快感の閾値は冬の空のように高くなってしまった。
今ではゴツゴツとしたものでなくては満足ができないのだった。

その点この文机は調度良かった。
膝立ちをした際にちょうど股間に角が来る高さで、尖りもせずまるすぎない細工は自慰にうってつけだった。

「さ、きち・・・さきち、さきち」

さらに快感が生まれるのにはワケがあった。
この文机の元の持ち主だ。
すでに佐和山に居城を構えてすみかを別にした三成からのお下がりだったからだ。

『ごめんね清正、三成のお下がりだけど』
申し訳なさそうに笑うねねの顔を今も鮮明に思い浮かべることができる。
『別にかまいませんよ』と斜に構えて答えたものの内心は嬉しかった。
このころになれば喧嘩ばかりであったが、清正にとって三成はあこがれであったことには間違いなかったから。

「ふぁ、ああ、イク、出るっアァア――――、、・・・・みつ、な、り」

『どうした、こんなことで果てるのか』
『全くお前は餓鬼だな』
『こんなもので欲情するとはとんだ馬鹿者だ』

頭の中で妄想の中の三成が清正を詰った。
滅多に会わない、会っても口を開けば喧嘩ばかりだというのに、合わない場所で一人身勝手な妄想ばかりが膨らむ。

「みつなり」

名前を読んで文机に突っ伏した。
答えは返ってこない。

目の前にあるのは、ただの木塊だから。


 
 

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年齢:
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1900/04/14
職業:
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自己紹介:
空知椎音です。
日記という名の萌がたり・妄想垂れ流し、アニメリアタイ実況、マンガ感想などはだいたいツイッターで垂れ流しています。
こちらは完全に小説置き場になっていますので、日常日記はほぼありません。

支部にも同時にUPしています。
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現在視聴中(ツイッターリアタイ実況)のものは匿名、単車魔法使いです。
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