一畳ブログ
空知椎音の妄想を書きなぐる場所です。
８０１的・同人的要素が強いので、注意してください。
この世のあらゆるものとはまったく無関係な唯の妄想です。
苦手な方はゴーバックプリーズ。
画面からは801mm離れて見やがって下さい。**一部に１８歳以上の大きなお友達用の閲覧物があります。１８歳未満のお友達は見てはいけません**
白馬（宗清/拍手転載）
拍手より転載第2弾です。
なんか白馬に乗ったかっこいい宗茂様が観たかっただけです。
というか、
この時のテーマが【乗り物】だったので、白馬にしただけだったんですがね。
にあいますね
白馬。
だって王子みたいだもん
続きで本文
**白馬**
笠を目深にかぶって周りを囲む男たちと目をあわさないようにする。
目を合わせたら一触即発乱闘になるのは目に見えている。腰には二振りの刀があるから腕に覚えのある清正なら乱闘になったところで勝てることぐらい自分でも解っていた。
だが無意味な争いは避けたいのも事実。
目を合わせたら一触即発乱闘になるのは目に見えている。腰には二振りの刀があるから腕に覚えのある清正なら乱闘になったところで勝てることぐらい自分でも解っていた。
だが無意味な争いは避けたいのも事実。
（他人の領内で人傷沙汰はな）
いくら不逞の輩とはいえ問答無用に切り捨てるなど清正にはできるはずもなく。
袴の上から差された太刀の鯉口を切りいつでも抜刀できると言った素振りを見せておけば用意に近づくこともできないだろう。
「金目のものと刀を捨てろ！」
「乱暴にされたくないだろう？」
「そうすれば見逃してやるよ」
「乱暴にされたくないだろう？」
「そうすれば見逃してやるよ」
人目の少ない山道を行ったことが間違いだったのか集落がすぎた山間の農道で追い剥ぎにあった。
後もう少しで目的地だというのに。聞こえないようにため息を吐くと腰を落として右手で柄を握る。
「おまえ等に渡す金などない。これ以上道を譲らないなら斬るぞ」
「ハン！お侍といえど、多勢に無勢って言葉を知らねえのかぁ？」
「何人いると思ってるんだぁ、逃がさねえよ」
にやにやと下卑た笑いを向ける浪人にさらに深いためいきをつく。
どうしてもここを通してくれないという。
（馬でくればよかった）
急ぐ用事でもないので歩いて向かったのも仇だったようだ。
後１里にも満たない先に居を構える男を待たせるのも申し訳ない。
これ以上乱暴を働かれる前にと思った矢先のことだった。
「こっちだ！とらえろ！」
軽快な馬の足音とともに響く声にはっとして顔を上げると上質な紫の着物を着た宗茂が何人かの吏使とともに近づいてくるのが見えた。
「宗茂！」
傘を持ち上げれば白馬の上の男と目があった。
清正を取り囲んでいた男たちは駆け寄ってくる領主と役人を見るやいなや本来の目的も忘れて散り散りににげていく。
「一人残らずとらえるんだ、絶対にだ！」
ついてくる吏使に声高に檄を飛ばすと宗茂は呆然と立ち尽くす清正に馬上からたくましい腕をさしのべた。
「乗れ、清正」
「いや、いい。後数里だろう。それよりもどうしたんだこんなとこまで」
さすがに男二人で相乗りは厳しいと首を振るが宗茂はそれを許さず、手をさしのべたままだ。
「いいから乗れ」
「はいはい、全くおまえは強引だな」
こうなった宗茂が折れることがないのを清正は知っていたのでその手をつかむと鐙を踏んで真っ白い彼の愛馬にまたがった。
「それでいい」
「はいはい。で、領主自らのお迎えの意味は？」
「はいはい。で、領主自らのお迎えの意味は？」
満足そうに笑う宗茂の声が背中から聞こえてさらにため息を深くしながら問いかける。
自らの領地の治安維持とはいえ領主自ら出向く必要はないだろう。
不逞の輩は数はいたが威嚇すれば近づくこともなかったから、吏使たちだけでも捕縛することはたやすいはずだった。
「おまえが心配だったんだよ、清正」
「それだけで？」
「まあ、領内に怪しい破落戸がいると耳にしたからな。灸を据えるためにも俺が出向いたわけだが」
「それだけで？」
「まあ、領内に怪しい破落戸がいると耳にしたからな。灸を据えるためにも俺が出向いたわけだが」
清正を抱きしめるように馬に乗せ手綱を引けばゆっくりとした足取りで白馬が歩み出す。
背中に触れる宗茂の熱と耳元にかかる吐息に今の状況が恥ずかしくなって顔がどんどんと熱くなっていく。
「おまえが無事でよかった」
「むね、しげ」
清正の肩に宗茂の額が当たる。
こんなにも心配されているんだと思うと胸の中に暖かいものが満たされていく。
「そんな柔じゃない、俺は」
「それでも心配なんだ」
「馬鹿」
手綱をつかむ宗茂の腕に手を添える。
後ろにいる宗茂には見えないと解っているのに、真っ赤になった顔を見せたくなくて馬上で清正はうつむいた。
「全く、おまえは恥ずかしい奴だ」
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女性
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1900/04/14
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事務員
趣味：
妄想
自己紹介：
空知椎音です。
日記という名の萌がたり・妄想垂れ流し、アニメリアタイ実況、マンガ感想などはだいたいツイッターで垂れ流しています。
こちらは完全に小説置き場になっていますので、日常日記はほぼありません。
支部にも同時にUPしています。
（１０９３２のみ支部限定）
現在視聴中（ツイッターリアタイ実況）のものは匿名、単車魔法使いです。
アニメ見れてないなあ・・・
お気軽にお声かけください！
リンクは女性向け同人サイト様に限りリンクフリーです。
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