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その言葉はいわない(豪鬼)

 ツイッターってホント時間泥棒ですよね・・・(ゴクリ
作業しようとか、更新しようって思ってもTLが面白いとついつい・・・・ついつい一時間とかこええ・・・・

時間泥棒め・・・


いや自己責任っすか。
すんません。
今週は作業します。






つづきで本文


 


**その言葉はいわない**



豪炎寺が鬼道の家に来ることが多くなった。
それと同じくらい、豪炎寺の家に行くことも多くなった。
学校や河川敷からは圧倒的に豪炎寺の家の方が近いのだが、小さい妹に遠慮してか、最近は少し離れた鬼道の家に来ることが多かった。


「豪炎寺」

時計をちらりと見て鬼道が声をかける。
もうすでに日はとっぷりと暮れ、子どもが外出していると補導されかねない時間帯に近づいていた。

「ああ・・・・もう、こんな時間か」

豪炎寺もみあげて寂しそうに小さくため息を付いた。
それでも、帰る支度をする気配はなく床に座り込んだままの豪炎寺に鬼道は怪訝そうな視線を投げかけた。

「豪炎寺?」
「ああ、もう帰る」

カバンを持って立ち上がる豪炎寺を見て鬼道も立ち上がり自室のドアノブに手をかけた。
廊下に出ようとの部を掴む手のひらに力を入れた瞬間グッと強い力で引き寄せられる。

「や、めろ・・・くるしいだろうが、いきなり、なんて」

体が浮き上がるほど強く絡みついた紺色の制服。
視線を横に流せば顔の横に白に近い金の髪が揺れている。

抱きすくめられ踵が浮いた体勢ではもがいても、びくともしない。
それどころか身をよじればよじるだけぴったりと張り付いてくる豪炎寺の吐息が首筋の薄い肌にかかりだんだんと顔が熱くなっていった。





「・・・・かえりたく、ない」

ぽつりと豪炎寺が鬼道の耳元で言葉をつぶやく。
消え入りそうな声に腕に抱きしめられた鬼道の方がビクリと揺れた。

「・・・・明日も学校だぞ」
「・・・・・そうだ、な」

弱々しく返事を返せば、強くその体を拘束していた腕の力が弱まった。

「・・・鬼道と離れたく、ない」
「・・・・」
「ここに、いたい」

肩にまだかかる豪炎寺の熱い腕をつかんで引き止めたかった。
それでも「ずっとここにいろ」その一言は言えなかった。
抱きしめる力を振りほどいて鬼道はドアを開けた。

「妹・・・妹さんが、待っているんだろう?」
「ああ・・・・」
「じゃあ、」

ゴーグルで隠された赤い瞳が揺れる。
もうこれ以上豪炎寺がここにとどまれば抱きついて変えるのを阻止してしまいそうなほどに体が震えていた。

「帰るよ、鬼道・・・・・また、明日な」

憂いを帯びた瞳が鬼道を見つめた。

「ああ、また明日、な・・・・」

部屋をでた豪炎寺にそっと手を振る。
目の前を通り過ぎた学ランの裾をつかもうとそっと手を伸ばしたがそれを阻むように無情にもふたりを阻むようにドアがしまった。


「・・・・ごうえん、じ・・・・」

厚い扉に指が触れる。
ひんやりとした感覚に自分の体の温度の熱さを再確認した。

慌てて扉を開ける。
まだそこに豪炎寺がいてくれたら、言えなかった言葉をかけてみようと。
しかし、広い廊下にはもう豪炎寺の気配はどこにもなかった。

溜息をつく。
ほっとしたような、残念なような、複雑な気持ちのこもった溜息だった。


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年齢:
124
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女性
誕生日:
1900/04/14
職業:
事務員
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妄想
自己紹介:
空知椎音です。
日記という名の萌がたり・妄想垂れ流し、アニメリアタイ実況、マンガ感想などはだいたいツイッターで垂れ流しています。
こちらは完全に小説置き場になっていますので、日常日記はほぼありません。

支部にも同時にUPしています。
(10932のみ支部限定)

現在視聴中(ツイッターリアタイ実況)のものは匿名、単車魔法使いです。
アニメ見れてないなあ・・・

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