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刻のたびびと 3rd(G無双設定:アムコウ)


クロボンちらっと読みましたが、ザビーネ様が、内巻きになっててそれはそれで萌えます///
キンケドゥさんのイケメンっぷりもたまんなくってはすはす^q^がとまりませんね。


というわけで
全然関係ないですが、昨日の続きです。

彼氏殿にGジェネクロスドライブを借りたんですが、
チュートリアルがクワトロ大尉でたまらないですね///
そして、ユニット戦のパイロットがコウで
何かあるのかとdkdkしてしまいました///
声がでないのは残念ですが、たのしいです!


というわけで、ちょっと
CP色強くなって来ました。
次回はおそらくR18です。


続きで本文


 




敵拠点の中に突入し集中砲火を食らって意識を飛ばしたときにはもうお仕舞いだと思った。
『君をここで手離せるものかッ』
ニュータイプの欠片もないただのオールドタイプであるはずの自分なのに意識を手放す直前に聞こえた言葉は確かにアムロのものだった。
高濃度のミノフスキー粒子のせいで近くにいるはずのアスランの声さえもざらついた通信の向こうだ。
別拠点で制圧活動を行うアムロの声が聞こえるはずがない。

(これでお仕舞いか)
激しい啖呵を切って出撃したのにこの様だ。
アムロに見限られてもしょうがない失態だ。
(それでも、あなたに…誉められたいんだ)
ドン、と一際大きな衝撃が機体に伝わる。
操舵管を握った体が操縦席に叩きつけられた。

「コウッ!!」

アスランの叫び声が聞こえた。
メインカメラが破損したのか視界が悪い。
朦朧とした意識の中で最後の足掻きだとライフルのトリガーを名一杯ひいた。
もう自分にはこれしかできない。

(次、起きたら…あのひとの笑顔が見たい)
あり得ない願いだけを意識に乗せながらコウは重い瞼をゆっくりと閉じた。






**刻のたびびと 3rd**





「た…大尉ぃっ!?」

不意打ちのように落とされた口づけに名前を呼ぶ声が裏返る。
柔らかく熱い感触に何をされたかがわからない。
ゆっくりと近づいて離れていったアムロの顔に漸くその行為が何か理解出来たときにはコウの体はアムロの腕を離れて無重力空間の中を浮遊していた。

「こら、暴れるな」
「あああ暴れるなって言っても!あああアムロ大尉のッ」
「君は何を動揺しているんだ」

四肢をばたつかせて無重力空間を泳ぐコウにアムロは苦笑いを見せながらノーマルスーツに包まれた腰に手を回して引き寄せる。
腰を抱かれて体の臍からしたが絡み合うように密着する。
この密着した超近距離では半鐘のように激しく鳴り響く自分の鼓動が相手に聞こえてしまわないかとだろうかと止まらない拍動の激しさに更に顔を赤らめる。

腰を抱く腕は強くはないのだから簡単に抜け出せると思う。
黒髪の中の耳朶まで真っ赤にさせてアムロの腕から逃れようと真っ白なノーマルスーツの胸板を両腕で押し返した。

「だって…大尉がきききキスなんか…」
「別に初めてと言うわけではないだろう。君だって子供じゃないんだから」

義務教育後は士官学校で青春などない日々を過ごしたコウだ。
アムロが言うようにもう子供では無いけれど恋愛のれの字もコウは知らないでこの歳まできている。

「…まさか、コウ…君」
「わ、悪いですかッ!ボクは大尉…あなたみたいにモテはしませんよっ」
「そうか、そうなのか」

裏返る声も真っ赤な顔も気にせずに叫ぶ。
二十歳近くなのにまるで経験がない。

各パイロットがこちらに一緒に飛ばされてきた彼女らしき女性と仲睦まじく話をしたり、もとの世界に残してきた彼女を寂しがるような話をするたびに羨ましさがつのる。
コウ自身が他のパイロットと距離をおいているのはこのせいでもあるかもしれない。
コウには一緒に飛ばされた彼女も、元の世界に置いてきた相手もいなかった。

顔を真っ赤にして恥ずかしさにうち震えるコウにアムロは少し驚いたように間の抜けた声を上げたが、何か考えるように口許に手を当てるとその唇にうっすら笑みを乗せた。

「つまりはセックス経験もないわけだ」

「せせせせせッ!?た、大尉何いってるんですか、あなたはッ!」
「この反応なら」
「童貞ですよぉっ!なに言わせるんですか!こんな恥ずかしいこと!」

誰もいない廊下の中だとしても恥ずかしさに耐えきれないほどのアムロの下世話な話題に目をぐるぐるまわし、握りしめられた拳でにやにやした顔をする白い悪魔の胸を叩いた。
これがセクハラというやつか、ついにこんなことされるまで嫌われるなんてと、先に施された行為そのものの本来の感情の意味をすっかり忘れてしまっているコウは黒い瞳に涙を湛えてアムロの青い瞳を覗き眉を寄せて睨みをきかせてみた。

「すまない、そんな顔で睨まないでくれ」
「睨まれるようなことをしたのはあなたです!」
「あまりに君が可愛いから少し調子乗ってしまったよ」
「セクハラですよ、大尉…ってか…かわいい?」

ノーマルスーツを握りしめて、いまだにやにやが止まらないアムロの顔に自分の顔を寄せて早口で捲し立てる。

セクハラなんてそんな屈辱的なこと受け入れられるはずがない。
これでさらに印象が悪くなってもガツンと言ってやらなきゃならないことがある。

そう思って詰め寄ったはずなのに、予想外の言葉にコウの思考は自動停止して。
かわいいって何だろう、誰がだろうそう思う頃にはアムロの双眸に口をぽかんとあけて呆ける自分の顔が写り込んでいた。

「ああ、本当に君は可愛い……」
「ぅんッ!?………ふぁ、んぅッ」

細い黒髪の後頭部に掌を添えられる。
うっとりとした表情を見せながら二度目のこの理解しがたいコウへの評価を告げたアムロはまだぼんやりとしているその唇に、本日二度目の接吻を施した。
先程の触れるだけの柔らかいものではなく、開かれた唇に舌を捩じ込み歯列をなぞる。
何度も角度を変え、臆病なまでに自分の口内にてすくんでいるコウの舌を誘い出した。
絡めるように伸ばされた舌は、アムロに甘噛みされ僅かな隙間から鼻に抜ける甘ったるい吐息が漏れていた。

「んぁう…ふぅッ、んッ…」

コウの瞳が不十分な酸素と、許容範囲以上の快感に濡れる。
足腰は既に立つことができないほどにまで骨抜きにされ、アムロのノーマルスーツを掴む腕と、膝の間に差し込まれた相手の足に頼るしかない。

「………ぅん、あ、むろ…たい、いぃ」

ちゅぱっと生々しい水音を立ててアムロの長い口づけから解放されたときには一人でたつこともできず熱く火照る体をぐったりと相手に預けることが精一杯だった。





つづく


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空知椎音です。
日記という名の萌がたり・妄想垂れ流し、アニメリアタイ実況、マンガ感想などはだいたいツイッターで垂れ流しています。
こちらは完全に小説置き場になっていますので、日常日記はほぼありません。

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