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刻のたびびと 5th(G無双設定:アムコウ)


こんばんわ。
G無双アムコウ第5弾です。

なんかイチャイチャしてるだけの話でごめんなさいwwww
とりあえず、夢想の世界で二人がくっついたので、次回から本筋はCCA後のアムコウにしようかなと思ってます。



いやあ、
アスランの扱いやすさはともかく、カミーユがアムロのことをなんて呼んでたのか一瞬わかんなくてwww
最近、某兄弟スレにハマっているのでカミーユにアムロとコウをよばせようと思うとなぜか
「兄さん」がついてきてしまうのだよwwww

ごめんカミーユwwww





*コウが半ズボンを履いたのは趣味です




そんな感じで続きで本文







 














**刻のたびびと 5th**




「具合はどうだ?」


ふと目を覚ますと、自分に与えられた部屋より幾分広くて綺麗な寝室にいることにコウは驚きと戸惑いを隠せない。
アスランとアムロ出撃してそれから……白い天井をぼうっと眺めていると、名前を呼ばれ声の方向を見れば、トランクスにタンクトップ姿のアムロ。

「へ?」
「昨日は無理させてしまったからな、痛むところは――」
「昨日?」

手にしたマグカップをサイドボードに置いてベッドの縁に腰を掛けると未だに状況がわかっていないようなぼんやり顔のコウの頭をアムロは優しく撫でる。
口許を緩めてコウを見つめる視線と撫でる手のひらのは柔らかさにコウは無意識のうちに猫のようにその暖かさを求めるようにすりよった。

「きのう!あああああアムロ大尉ッ!」

そうしてるうちにようやく気づいたのか首筋まで真っ赤にさせてアムロの腕の間合いからばっと遠退く。
勢いよく身をかわせば体を覆っていたタオルケットがはだけてアムロが昨夜つけたばかりの赤いシルシの花が散る体が露になった。

「その様子なら大丈夫そうだな」
「あ、うぅ…」
「そんな怯えないでくれ。僕だってそこまで獣じゃない」

慌てたり赤くなったりと忙しいコウにただ微笑むだけで、アムロは広がった距離を無為に詰めることもしない。
漸く頭の中が落ち着いてきたのかのそりのそりとコウもアムロに歩み寄って漆黒の瞳を向けることができた。


「そのぉ…」
「どうした?」
「夢、じゃないですよね」

間合いに入れば直ぐ様アムロの腕がコウの黒髪に伸びる。
短く揃えられた前髪をすくように撫でた指はまだ赤みの引かない頬にうつり、柔かなその肌を楽しむように触れている。

「夢の方がよかったのかい」
「いえ…」
「信じられないならもう一度するか?君がどこがいいかはもうだいたい把握したからな」

アムロの指先が首筋を辿り鎖骨の上に付けられた昨日の情事の刻印に触れる。
昨夜アムロに拓かれた体はそれだけで鼓動を大きく跳ねさせる。頭はまだ混乱していても体は正直だ。

「うぅ…ダメですから…」
「わかっているさ」

黒い瞳を潤ませて上目遣いにコウが睨む。
止めなければまた不埒な動きをしそうな左手は吸い付くような肌の感触を惜しむようにゆっくりとした動きで離れていく。

「さて」

ベッドサイドから立ち上がったアムロがクローゼットから何着か服を取り出してコウの脇に置いた。

「これから帰還した他のメンバーとミーティングだ。君の部屋に寄る時間がないから僕の服でも着ていてくれ」
「えっ?僕、自分のノーマルスーツで…」
「丁度ノーマルスーツ着てるからって病み上がりに出撃されては困るからな、俺の昔の軍服で頼むよ」
「でも外傷はないですし…」
「……それでもだ、俺のために休んでくれないかい」

コウの膝元にしゃがみこむとタンクトップを頭から被せる。
いきなり着せ替え人形のように扱われ驚きに目を瞬かせたが文句は言わずにされるがままに腕を通していく。

「明日には出撃(で)ていいですよね」
「勝手に吶喊しないと約束してくれるならな」
「うぅ……善処します」

小さな声で、子供が親に玩具をねだるような甘い声でアムロに問いかけてみるもコウの足先に靴下を履かせることに執心している彼には通じることがない。
つけこむ隙のないエース兼リーダーの発言にコウの唇は自然に尖ってきて。
結局はアムロの提示した条件を飲まざるを得なかった。

「よろしい」

満足そうに笑うアムロに頭を撫でられれば、無意識のうちに頬の筋肉が綻び笑顔が生まれた。

たったそれだけの接触なのにコウの心に暖かいものが広がっていく。
昨日までの不安は彼方に消えたようだった。

「大尉の時代の連邦のジャケットですか?」
「いやそれよりも前のやつかな。連邦の軍服じゃあないけど今日だけはがまんしてくれ」
「はぁい」

黒いカラバのジャケットと熱帯地域仕様の連邦軍のハーフパンツを漸く身につけるとサイドボードのコーヒーを手にとって立ち上がる。
普段はノーマルスーツや自分の軍服ばかりで慣れない他人の服はどこかむず痒い。

「変じゃないですか?」
「いや、似合ってるぞ。やっぱり俺のだと少し肩回りが窮屈そうだが」
「いえ…そんなことは」

そわそわと借り物の軍服のジャケットの裾を引っ張りして落ち着きのないコウの腰に手を回してリビングのソファーへと誘う。

「そんな気になるかい?」

ジャケットに目を落としたままアムロに視線を向けないコウの頬に顔を寄せてその首筋にそっと唇を這わせれば、小さく身じろいだあと消え入りそうな声で「大尉にハグされてるみたいで…なんかくすぐったくて」と少しうつむきがちに呟いた。

「~~~ッ!コウッ、全く君ってヤツは!」
「ほえっ?」

ブリーフィングがもうすぐだと言うのに体の奥から沸き上がる熱いものにとなりに座るコウを力強く抱き締めた。
いきなりの抱擁に戸惑いを隠せないのか唇をパクパクと開閉させる姿はあまりに間抜けである。
このままソファーに押し倒してしまおうかと体重をかけた時だ。



「アムロ大尉失礼します…コウが見当たらないのですがご存知あ―――」

ソファーの真正面の扉が開く。
真っ赤なパイロットスーツに左手をまっすぐに額まで振り上げたアスランが少し慌てた声で問いかける声が聞こえるが、くんず解れずソファでいちゃつく上官と同志にその声は閉ざされてしまう。

「あああああアスラン!ここここれは!」
「昨日ここで介抱していてな、探させてすまない」
「い……いえ…取り込み中すみません」
「アスラン!何で目を反らすのさ!全然取り込んでないから!」

腕から抜け出そうともがくコウを真面目な“リーダー”然とした表情のアムロが言葉とは反対にソファーに押し倒している。
あまりの状況にアスランは敬礼をしたまますぅっと白い床に目をそらすしかできないでいる。

いったいあれから何があったのか。
確か昨日までは喧嘩をしていたような節があったのに…しかしこの二人の喧嘩が収まったのはいいことだけれど。
コーディネーターのアスランであったが全脳細胞を駆使してもこの状況が掴めない。
いや理解してはいけないと告げる。

アスランが思考を停止させている間にもアムロの腕は縫い止めたコウの肌を侵食しようと半ズボンから覗く太股をなで回している。



「何やってんだよ!」

「か、カミーユ!」
「……せっかくいいところなのに」

不埒な手のひらが抵抗するコウの両腕を拘束したときに、痺れをきらしたのか漸くアスランの後ろにいたカミーユが叫び声をあげる。
はや歩きで近づけばアムロの襟をつかみ強引に引き剥がした。

「あなたはまともだと思っていたのに!」
「俺はまともだ、カミーユ」
「どこがですか!怪我したパイロットを押し倒して何しようとしてるんだよ!」
「勿論、」

「修正してやるぅっ!」

胸元を掴まれて睨みをきかされても一回り年齢が離れた少年の説教など耳に入らないようだ。
グリプス戦役時代よりも年を経て更に食えない男になっているアムロにカミーユの右の拳はぎゅっと握りしめられ、今にも強烈なストレートを決めそうで。

「カミーユ!ぼくは大丈夫だから…」
「だけど!…ちっ」

キレると見境なくなるカミーユは戦場やブリーフィングでも経験済みだ。
しかも不条理に対してまともな回答を示した後の“修正”である。
この場合もアムロのTPOを考えない行為にコウの代わりに拳を振り上げたのだ。
その拳の意味はコウにもわかる。
だからまだ少し小さなカミーユの背中を抱き込んで握られた拳にそっと手を重ねる。

「ありがとう、僕のために怒ってくれてるんだよね」
「違いますから…あんな大人に腹がたつだけですよ」

指先が白くなるまで握りこまれたカミーユの右手がコウの掌に包まれてゆっくりと融解していく。
腑に落ちないといった表情を見せながらも振り上げた拳をゆっくりと戻していけばコウの手のひらがカミーユの紺の髪の毛を撫でた。

「何ですか」
「ありがとうってさ」
「……みんな心配してたんだからな」
「うん。ありがとう。   ほらアスランも昨日僕を引っ張ってくれたんだろ?」

未だ茫然自失気味のアスランの肩を叩けば床に落ちていた視線がコウに戻る。

「もうあんな真似」
「しないって、多分ね」

カミーユに引き剥がされたままの体勢でアムロはコウの背中を見つめる。

役にたたないとか足を引っ張っているとかコウは自身を卑下していたがそんなことはまずないとアムロは思う。
個性的すぎるパイロットを纏めているのはコウの力でもある。
確かにアムロは十数年MSな乗り幾度もの戦線を生き抜いたパイロットではある。
しかし集まった面子の中では歳が上すぎる。十代の若いパイロットたちを御せる力はない。

だからコウが必要だった。
まだ若いがきちんとした冷静さも持っている彼が。
誰にでもニュートラルでいれる彼が。

気難しい年頃のカミーユや、真面目すぎるアスラン、もっと歳の下のウッソやジュドーもどこか兄のように慕っているのだからそれだけで、コウがいるだけでチームがまとまる。
(こんなに嬉しいことはないんだ)
一時の廻り合いで、いつなくなるかわからない世界だけれど。
世代間のギャップやいさかいが生まれないのは彼のお陰なのだ。

「大尉…そろそろブリーフィングルームにいきますよ」

アスランとカミーユと戯れる瞳がアムロに向けられた。
柔らかく微笑んだその姿が愛しくてソファから腰をあげてまだ細いままの腰を抱き寄せた。
 


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