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Dolci(5部ジョルミス)

 
こんばんわ!
しいねです!


GWにジョジョにまんまとはまりました!!!

4部が!
康一くんが!!
3部が!
花京院が!!
5部が!
ブチャが!!
6部が!
徐倫が!!
7部が!
ジャイロが!!!
2部が!
シーザーが!
1部が!
ディオが!



よかったです^q^
まじでいいです。

なんでこんなにも遅かったんだ、読むのがあああ!ジョジョオオオオオオオオ!!
ですね。


各部
お目当てのCPといいますと
2部→シージョセ
3部→承花
4部→康一くんヒロイン伝説
5部→ジョルミスとブチャミス
6部→アナジョリ、ウェザF
7部→ジョニジャイ、ディオパン


ということで
5部ジョルミスです。
全部終わってジョルノがボスになってのんびりしてます。
落ちないです

「オチ」がないから「落ちている」それがゴールド・E・レクイエムとか言ってたような気がする




続きで本文


 


**Dolci**


 
執務室の前から続く赤い絨毯の敷かれた廊下を進み豪華な飾りのつけられた螺旋階段を降りれば、マフィアパッショーネアジトのロビーにミスタの後ろ姿が見えた。
革靴の固い足音は毛足の長い絨毯に吸いとられていく。
ジョルノはゆったりとしたあしどりで下座に座るミスタの元に向かっていった。

「ピストルズのご飯時でしたか?」
「まぁな、最近もっと煩くなっちまってよぉ」

挨拶も早々に机に広げたクリームのたっぷりかったケーキをスタンドに与えるミスタの姿をその肩越しにのぞき込めば視線だけをちらりと若きボスの方に向けた瞳とかち合った。

「では彼らの食事が終わったら街にいきませんか」
「仕事はいいのか?」
「たまには休憩がいりますから」

ミスタが座る椅子の背もたれに手をついて彼の「相棒」たちの食事を眺める。
昼食と夕食のあいだのちょうど中間のおやつの時間なのだろう。ミスタは甘い匂いを漂わせたケーキを「六人」の「相棒」に分け与えていた。

「おーい、ナンバー5をいじめるな、ほらおかわりはあるから」
『ふぇぇえぇぇ』
『ミスタァー!』
『ミスタァ!』

個性的なスタンドをまとめる姿はさながら幼稚園の保父さんだなんて眺めるジョルノの口からは絶対に言うことはできない。
クリームのついたケーキを皿から手で掬いとって一人一人に声をかけて与えていく姿をジョルノはじいっと見つめていた。
二人が出会った頃から――いやこのスタンドが開花したときからの習慣にジョルノが口出しできるはずもなくただ声をかけることも出来ずに口をへの字に曲げ少し不機嫌そうな表情をしてみせる。

「ほーら、イチゴだぞ」
『イチゴーッ』
『クレーッ!』

食事の世話に夢中なミスタには背後のジョルノの拗ねた顔なんて見えないだろう。

見えていたらこんな顔はできないと思う。
対等でありたい、寧ろ彼を守ることのできる男になりたい。
甘えられない、甘えてはいけないと自制をかける。

しかし、ミスタと同性同士でありながら恋人という関係を持つようになってから、止まらなくなるのは独占欲だ。
ミスタの全ての視線を声を感触を欲して止まらない。
今も、この瞬間も、彼のスタンドに向けられる感情を全て欲しいと思う。

(これはわがままなのだろうか)

手ずからケーキを掬う指を見つめる。
長い指についたクリームを全て舐めとりたい。

「ねぇ、ミスタ」
「ん?」
「僕にも一口いただけませんか?」

ミスタが最後のひと掬いを指に乗せたときにそう呟いた。
身を乗り出して相手の耳元で囁けばジョルノの方に真っ黒い瞳をミスタは向けた。

「これでいいのかぁ?」
「えぇ」
「ちょっとしかないぜ?」

そのまま拳銃のリボルバーにもっていこうとした手を掲げてジョルノの方へと差し出せば六人のスタンドたちが不満の声をあげるのが見えた。
チラチラとジョルノとスタンドを交互に見やるミスタに眉を下げて「それがいいんです」と頼み込めば、ミスタは盛大に溜め息をついた後に、クリームのたくさん乗ったケーキをジョルノの方に差し出した。

「しょ~がねぇなぁ」
「すみません」
「ほら、フォークなんてないしマナー違反だけどよ」

仕方ないと言いながらもスタンドたちに与えるはずだったケーキを、上半身わ捻りながらミスタはジョルノの方へと手向ける。
体温でとけだした生クリームが手のひらの輪郭を伝って腕へと今にもこぼれ落ちそうだった。

「ありがとうございます、ミスタ」

向けられた手のひらの上のケーキをみて目を細め、わずかにその端正な口元を緩めると、そのまま手の上のケーキに口をつける。
線を描くようにこぼれ落ちたクリームをなめとるために白い肌にに舌を這わせていく。

「おい、ジョルノッ!」

筋に沿って舌を這わせられればこそばゆい感覚がミスタを襲う。
目を見開き驚いたように裏返った声で目の前の年若いボスの名前を呼ぶが、当のジョルノはひとつ視線を向けただけで無言のまま手のひらからケーキを食べている。

「なんです、ミスタ」

漸く言葉を返したときには手のひらの上のケーキはあらかた食べ尽くされ、のこりは白いクリームだけになっていた。

「食べていいっていったのはあなたじゃあないですか」

口の回りについたクリームわ赤い舌できれいに嘗めとれば、ケーキを差し出した本人は頬を真っ赤にさせてその様子を眺めている。
帽子で隠れてしまってはいるがその布のしたの耳も同様に真っ赤になってしまっているだろう。

「だけど…よぉ」
「フォークがないからこうやって食べているだけです。ほら、こんなにもベトベトでは気持ち悪いでしょう?」
「じょ、るの!」

歯切れの悪いミスタの言葉を無視するように震える手首を掴んでまだクリームで濡れる指を1つづつ舐めとっていく。
指先に吸いついて、柔らかい指の腹を甘噛みする。
手のひらのシワに沿って舌を這わせて、指の股まで丁寧に。

乳白色の甘いクリームがすべてジョルノの腹に落ちて行く頃には、ミスタの戸惑いの声は失われゆでダコのように真っ赤になったミスタは真っ黒な瞳を涙で濡らしながらジョルノを見上げていた。

「おや?どうしたんですか?」
「・・・・おめーの、せーだろ・・・」
「ふふふ、僕は『ドルチェをいただいていた』だけですが?」
「う、っせー」

戸惑いと少しの熱を孕んだ瞳を見つめる。
普段は兄貴面をするこの男の純情さがたまらないと思う。

とった手のひらの甲に優しくくちづけて微笑む。
もちろん上目遣いに、自分の最大限の魅力を駆使して、最高の微笑を向ける。
この仕草に男が弱いことも全部計算して。

「ねえ、ミスタ」

甘えた、子どもの声で優しくささやく。

「もっと、『ドルチェ』を頂きたいんですが、ダメ・・・でしょうか?」

上目遣いを駆使して。
大人になりきらない甘い声で相手を揺さぶって。

それでも、見つめる瞳の奥には獰猛な獣を宿らせて『獲物』を見つめる。
しっかり照準を合わせて、最後の一口まで逃さないために。

「ねえ、ミスタ。何か、言ってくださいよ」

動揺に揺れる瞳。
迷いを取り払わさせるようになんども手の甲に口付けを落として、優しい声で囁く。

黙ったままのミスタの唇が何かをつぶやこうとしているのかパクパクとうごきだして。

「・・・・・れよ」
「え?」


「こいつらの、シエスタ中に食い終われよ」



消え入りそうなほどにつぶやかれた言葉。
大きな瞳を瞬かせて再度問い直せば恥ずかしさのあまりうつむいたミスタの唇から待っていた物が飛び出して、ジョルノは満面な笑みを浮かべた。
ボスに就任したときにも見せなかったそれはそれは満開の笑みを。

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年齢:
124
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女性
誕生日:
1900/04/14
職業:
事務員
趣味:
妄想
自己紹介:
空知椎音です。
日記という名の萌がたり・妄想垂れ流し、アニメリアタイ実況、マンガ感想などはだいたいツイッターで垂れ流しています。
こちらは完全に小説置き場になっていますので、日常日記はほぼありません。

支部にも同時にUPしています。
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現在視聴中(ツイッターリアタイ実況)のものは匿名、単車魔法使いです。
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